ヴィクトリアズ・シークレットの専属モデル「エンジェル」といえばアドリアナ・リマ(35)。今年のファッションショーで18回目のランウェイを歩いたベテランで、「エンジェル」最長記録を持っている。そのアドリアナが今回のショーをもって、ついに引退したことが明らかになった。

アドリアナ・リマは2000年からヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーに出演し、これまでに3回もファンタジーブラを着用している。ブルーの目にエキゾチックな容姿、自信に溢れるキャットウォークでファンから愛されてきた。そんなアドリアナの姿は多くのモデルの憧れでもあった。

現地時間8日にニューヨークでヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーが行われたが、ショーの前に出演モデルの1人であるジョージア・フォウラーが『Grazia』に気になる発言をしていた。

「私はアドリアナ・リマに憧れて育ったわ。たぶん今年が彼女にとって最後の(ヴィクトリアズ・シークレット)ショーになると思うの。でも彼女は何年もやってきたし、これからも(他のショーで)キャットウォークを歩き続けるはずよ。彼女は本当に親切だし素晴らしい女性なの。」

「私の(ファッションショーの)最初の年にアドリアナは私を落ち着かせるためにとても優しく接してくれたの。どうやってポーズして、自信を持って、その瞬間を楽しむかを教えてくれたわ。何をするべきか的確にね。」

これらジョージアの発言から、アドリアナが今年で引退するのではないかと囁かれていたが、アドリアナ・リマ本人も現地時間8日にインスタグラムにこれまでのショーの映像を公開し、「親愛なるヴィクトリアへ。私に世界を見せてくれて、あなたのシークレットを教えてくれてありがとう。私に羽を与えてくれただけでなく、飛び方も教えてくれてありがとう。愛しているわ。世界で最高のファン! 愛を込めて、アドリアナ」と感謝を述べた。

最後のステージは「THANK YOU ADRIANA(ありがとう、アドリアナ)」という文字と共に幕が開いた。アドリアナはスワロフスキーのクリスタルが施された衣装に大きな羽をつけて登場。観客に手を振って歩き、胸に手をあて、その瞳には涙が浮かんでいた。

そんなアドリアナ・リマはショーの前、『PEOPLE.com』にこのように語っていた。

「今年のショーは私のキャリアのハイライトね。」

「今回は18回目のファッションショーで、まるで初めての日のように今でも興奮するの。私はいつもランウェイにいるのが大好きだったし、ヴィクトリアズ・シークレットの一員でいることが大好き。一番好きなことよ。」

「(今後は)女性たちをサポートし、さまざまなプロジェクトに参加していきたいわ。世界中の女性をサポートするようなね。」

「それがこれからの私の未来。でも今年も、ヴィクトリアズ・シークレットの一員になれて幸せよ。今回のショーを気に入ってくれると思う。私にとって、特別なものになるわ。」

同じく長年「エンジェル」としてランウェイを歩いてきたブラジル出身のアレッサンドラ・アンブロジオ(37)は昨年でショーを引退している。アドリアナは昨年、ヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーについて、「20回目までやろうと思う」と今後も続けていく意欲を見せていた。

アドリアナ・リマのラストステージとなった2018ヴィクトリアズ・シークレットファッションショーは、12月2日に米ABCで放送される予定。ビービー・レクサ、ザ・チェインスモーカーズ、ホールジー、ケルシー・バレリーニ、リタ・オラ、ショーン・メンデス、ザ・ストラッツ、リーラ・ジェームスの豪華アーティスト8組がショーでパフォーマーとして登場している。



(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)