関ジャニ∞が様々なアーティストをゲストに迎え、トークやジャムセッションを繰り広げるテレビ朝日系の音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』が2月3日に「和楽器」特集を放送した。J-POPやロックの隠れた名曲、レアなところではスタジオ機器などをテーマに取り上げる同番組だが、今回は他でなかなか見られないものとなった。


ゲストアーティストに宮内庁の樂家としても活躍した雅楽師・東儀秀樹、和楽器や詩吟とロックを融合したスタイルで人気の和楽器バンド、竜馬四重奏のリーダーで四代続く囃子の家系でもある邦楽囃子方の仁を迎え、楽器の解説や演奏を披露してもらう。

東儀秀樹は笙(しょう)と篳篥(ひちりき)について演奏の仕組みを話すだけでなく、豊臣秀吉の時代に作られた笙を持参して音を出したり、五線譜とは全く違う笙の楽譜について解説して共演者を唸らせた。

また、東儀秀樹が篳篥でAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』を一節演奏すれば、和楽器バンドは蜷川べにの津軽三味線と神永大輔の尺八で『ドラえもんのうた』を演奏しボーカルの詩吟師範・鈴華ゆう子が一節歌ってサービスする。

和楽器バンドは尺八、三味線、琴、太鼓について説明しており、これについては他の番組で取り上げることもあるだろうが、竜馬四重奏・リーダーの仁による鼓(つづみ)の奏法はなかなか見られるものではない。

さらにジャムセッションではその東儀秀樹が篳篥、和楽器バンドは尺八、三味線、琴、太鼓とボーカル、仁が鼓、そして関ジャニ∞から錦戸亮がエレキギター、丸山隆平がエレキベースと「よーっ」の声、村上信五がキーボードを担当して『千本桜』をコラボした。

ひと昔前はバンドと和楽器が一緒に演奏するとどうしても和楽器の音色が隠れがちになったものだが、「和楽器バンド」の登場によりその点は大きく前進したと言える。
今回のコラボでは和楽器バンドはもちろんながら、篳篥や鼓が隠れることなくアピールしていたのは演奏者の腕もあったようだ。

和楽器バンド・ボーカルの鈴華ゆう子はSNSで「関ジャニ∞の皆様とセッションさせていただいた際、本当に皆様親切で紳士で素敵な方々でした。歌えて光栄でした」「和楽器バンドは8人のバンドですが、この日の関ジャムセッションは、全部で12人編成で歌いました。一夜限りの凄い音でした」と振り返っている。

画像は『東儀秀樹 2019年2月2日付Twitter「2/3(日)よる11時10分~ テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」に出演致します。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)