AKB48グループによる舞台『仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘編~』が2019年11月に福岡・博多座で上演されることが決定した。博多座開場20周年記念公演として行われるもので、AKB48をはじめ地元のHKT48にSKE48、NMB48、STU48そしてNGT48を含む各姉妹グループから選抜メンバーがキャストを務める。
当時NGT48メンバーだった山口真帆が、ファンを名乗る男2人から頭を押さえつけられるなどの暴行を受けたことを告発したのは今年1月である。運営するAKSの対応を巡る“NGT問題”がすっきりしないまま、活動再開は着々と進んでいるようだ。

暴行被害を受けた山口真帆と彼女に寄り添ってきた菅原りこ、長谷川玲奈の3人が5月18日に行われた『「太陽は何度でも」公演~菅原りこ・長谷川玲奈・山口真帆 卒業公演~』をもってグループを卒業した。3人とAKSにとっては“けじめ”的な公演だろう。

その後もNGT48メンバーが山口真帆絡みの不満をInstagramのストーリーに投稿して炎上、AKSは5月21日にNGT48メンバーのSNS使用を「指導を徹底するまで一旦停止する」と公表。すると5月24日にNGT48新劇場支配人の早川麻依子氏が自身のTwitterを立ち上げツイートを始めるも、「NGTメンバーはSNS使えないのに支配人は使って良いんですか? 連帯責任で支配人も使用禁止にすべきじゃないですか?」、「今村さんもそうですが、山口さん達が卒業してからペラペラ喋り出すって、恥ずかしくないのですか? 厄介者の山口さん達が消えたから、これでやっとツイッターで新生NGTの宣伝できるとでも?」など厳しいコメントが目立った。


NGT48の運営側と従来のファンや世間による不協和音が続くなか、7月22日にAKB48の56枚目シングル『サステナブル』(9月18日発売)について発表があり、NGT48から本間日陽の選抜入りが明らかになった。さらに7月24日放送のフジテレビ系『FNSうたの夏まつり』でその新曲が初披露され、本間日陽も出演している。NGT48メンバーが全国放送の音楽番組に登場するのは久しぶりだ。

すると8月3日には『TOKYO IDOL FESTIVAL 2019』のオープニングアクトをNGT48が務め、メンバー34人全員が出演して活動再開に勢いをつける。そして8月10日、公式サイトにて8月18日からNGT48劇場公演を再開すると発表、『「太陽は何度でも」公演~菅原りこ・長谷川玲奈・山口真帆 卒業公演~』以来3か月ぶりに劇場公演が行われることが分かった。

そこにきて11月に上演されるAKB48グループの舞台『仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘編~』にNGT48から本間日陽、西潟茉莉奈、荻野由佳、清司麗菜、西村菜那子、中村歩加がキャストを務めるとあり、いよいよ本格復帰の様相を呈してきた。


NGT48劇場公演の再開については「公演再開待ち望んでましたよ!!」、「嬉しい!! 嬉しい!! 嬉しい!!!!」、「AKSは記者会見なんてする義務も必要もありません。やるべき事をすべてやって、満を持して公演再開。今回の事を経て、ひと回り大きくなった NGTがとても楽しみです」と歓迎する声も少なくない。

ただ、一方では「はたしてこれですんなりいくんでしょうか 私は無理だと思う」、「なんか吉本がまともに見えてくるのが怖い」、「公演再開の前に、社長、前支配人、現支配人3人で、新潟県、新潟市に事件の経緯、詳細、説明ですね。こんなに新潟県内を騒がせて、無視はダメですよ」など納得していない声が多く“みそぎは済んだ”とは言えぬ状況だろう。

もしこの勢いでNGT48完全復活となれば、まるで「モリカケ問題」や「統計不正問題」を時とともに忘れ去る政界と同じではないか。
アイドルにはそのようなことがない活動で夢を見せてほしいものだ。

画像は『official_NGT48 2019年8月3日付Twitter「【御礼】TOKYO IDOL FESTIVAL 2019 に出演させていただきました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)