新型コロナウイルスの脅威と人々の不安に便乗し、インターネット上にはコロナに関してのフェイクニュースや異様な情報が溢れている。その中でも「性交渉し続ければコロナウイルスを死滅できる」という情報が出回り、SNSで一気に拡散した。
米ニュース番組『CNN』のキャスターであるウルフ・ブリッツァーの写真を加工し、いかにも『CNN』がこの内容を報道したように見せかけた画像が流出したのだ。もちろん『CNN』はこのようなニュースは報道していない。また性行為がコロナウイルスの症状を抑制するという根拠もなく、誰かのいたずらで作成されたでっちあげの画像だということはすぐに判明した。しかし多くの人々がこの写真を面白半分でシェアし、数多くのセレブもこの情報に反応を示した。ラッパー兼プロデューサーの50セント(44)はこのフェイクニュースをシェアし、冗談交じりに人々に性行為を促したのであった。

米時間3月13日、50セントが自身のInstagramにフェイクニュースとアダルトグッズの写真をアップし「オーケー、俺達はもう安心だ。
ヤング・M.A、いい知らせだ。セックス行為をしているビッチがいっぱいいるよ(笑)」とコメントした。ヤング・M.Aは女性ラッパーであり、運営するオンラインショップサイトでは自身のグッズのほかアダルトグッズも販売しており、50セントはそのグッズの写真をアップしていた。

ヤング・M.Aは即座に「さあ女性のみんな、購入しにおいで! Shopyoungma.com」とコメントし、自身のサイトを宣伝。またファン達も、50セントの投稿に「今まで見たどのニュースよりも最高だよ!」「あなたって本当おもしろい」「伝説の男だわ」といったコメントを寄せ、彼のジョークに好反応を見せていた。なおこのようなでたらめの情報が出回る前には、「アルコールがコロナウイルスを死滅させる」といった情報も拡散していた。


そんな50セントは3月14日の夜、コロナウイルスの感染拡大防止のため非常事態宣言が出されているなかでニューヨークのストリップクラブに出向いていたところを米メディア『TMZ』によって捉えられた。ニューヨークでは15日の時点で729名の感染者が発表されており、危険区域とされている。テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデといったセレブ達がコロナウイルスの現状について真剣に考え、外出を控えるよう人々に呼びかけているなか、50セントの言動を不謹慎だとする声が噴出している。
(TechinsightJapan編集部 MIE)