エリザベス女王は現在、バッキンガム宮殿から移動してロンドン郊外のウインザー城で夫のエディンバラ公フィリップ王配とともに自主隔離中である。家族と離れて過ごす女王は、近い将来SkypeやFaceTimeなどを通じて家族とコミュニケーションをとる予定だという。
英紙『The Telegraph』などが伝えている。

『The Telegraph』によると、このほど情報筋が「多くの人達がそうしているように、女王は家族や友人達と連絡を取り合うための手段のひとつとして、ビデオ通話に挑戦しようとしています」と語ったそうだ。直接対面できない王室メンバー達との会話を実現するため、女王はSkypeやFaceTimeなどの使い方を学んでいるという。王室補佐官は、来週にも世代を超えた家族全員がビデオで会話できるように機器を導入し、セキュリティも含めて最善の方法を調査しているそうだ。

エリザベス女王は英時間19日、新型コロナウイルス感染拡大に関する声明文を発表し、困難な状況でもビデオ通話で家族や友人と会話できることを伝えた。

「私達は地域社会のために、そして地域の中で最も脆弱な人達を守るために、日常生活のパターンやルーティンを変えるようにとアドバイスされました。」
「科学者や医師、そして救急と公共サービスに従事する人々の専門知識と仕事に対する責任感に大変感謝しています。
しかし現在では、私達個人が非常に重要な役割を果たしているのです。」
「多くの人々は、お互いに連絡を取り合う新しい方法を見つけて、大切な人達が安全であることを確認する必要があるでしょう。私は、みなさんがこのチャレンジに取り組んでいると確信しています。」

英国で母の日だった22日、ロイヤルファミリーの公式Instagramは若き日のエリザベス女王が母親とともに歩いている写真を公開した。1951年に撮影されたモノクロームの写真には、母の日を祝うメッセージが添えられている。

「母の日は、すべての母親と介護をする人々に感謝してお祝いする機会です。どこにいようが、そのことに変わりはありません。」
「母親と一緒に過ごす計画をしている人達にとって、今日はいつもとは違う日になったかもしれません。私達が必要な変化に対応しなくてはならず、日常生活やルーティンに混乱が生じてしまいました。」
「すべての母親のみなさんにとって特別な母の日であることを願います。」

新型コロナウイルス感染拡大により、英国では70歳以上の人達はすべて自主隔離するようにと政府が要請している。
そのため93歳のエリザベス女王と71歳のチャールズ皇太子は王室公務から除外されたが、かわりにウィリアム王子夫妻が公務を務めている。夫妻は英時間19日にロンドン郊外にある救急コールセンターを訪問し、最前線で働くスタッフ達に感謝の気持ちを伝えていた。

画像は『The Royal Family 2020年2月2日付Instagram「he Queen, Honorary Air Commodore visited @rafmarham in Norfolk today.」、2020年3月22日付Instagram「Today is #MotheringSunday.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)