女優アンバー・ハード(33)と泥沼離婚バトルを繰り広げてきた俳優ジョニー・デップ(56)。2人は2009年に映画で共演し、2012年にジョニーがパートナーのヴァネッサ・パラディと破局した後、交際をスタートさせた。
2015年に2人は結婚するものの、その1年3か月後にアンバーが離婚を申請、泥沼の離婚裁判が続いていた。

2016年5月、アンバー・ハードはジョニー・デップとの離婚を申請、さらにジョニーからDVを受けていたことも主張し離婚バトルは泥沼化していった。ジョニーはDVの事実を否定するが、2017年にジョニー側が和解金を支払うことで離婚が成立した。その後、ジョニーはDVを否定する証拠映像などを提出したが、世間からDV男のイメージを持たれ一時は仕事を失ってしまった。2019年3月にはアンバーを名誉棄損で訴えたが、アンバー側も黙ってはおらず、裁判を無効にするよう要求していた。そして米時間3月27日にバージニア州の裁判所でアンバー側の要求は却下され、今後も裁判は継続されることになり、ひとまずはジョニー側に優勢な状況だ。


しかし腹の虫がおさまらないアンバーが私的に調査員を雇い、ジョニーの粗探しを依頼していたことが明らかになった。その調査員役を担ったのは、元ポルノ俳優で個人的に探偵業も行うポール・バレッシ氏(Paul Barresi)だ。バレッシ氏は昨年の夏、アンバーの関係者からこの仕事に適任だと見なされ、ジョニーの優勢を覆すための証拠(過去にジョニーから暴力や言葉による虐待を受けた人がいないかどうか)を探し出すように依頼された。しかし彼の“任務”は簡単にはいかなかったようだ。バレッシ氏は英メディア『Daily Mail Online』にこう語っている。

「私はアメリカ、フランス、イタリア、イギリスとジョニー・デップが訪れたすべての場所を訪問して聞き込み調査を行いましたが、彼が女性に対して暴力をふるったという事例は何一つ見つけることはできませんでした。」
「30年以上にわたりジョニーと関わってきた多くの人々にインタビューを行いましたが、誰一人彼を悪く言う人はいませんでした。」

こうしてアンバーの悪巧みは終わってしまったのである。


時は遡り2月下旬、英メディア『The Sun』に対してジョニーが起こした名誉毀損訴訟(2018年にジョニーのことを「Wife-beater(妻を殴る人)」と記述した件)がロンドンの高等裁判所にて行われた。そこでは「アンバーを殺してやりたい」という、ジョニーが綴った過去のメッセージが公にされた。2013年11月、ジョニーは親しい友人である英俳優ポール・ベタニーに「アンバーを焼殺しよう」とメッセージを送っていたのであった。その他にも「アンバーを焼き殺す前に、溺死させよう。そして、死んだことを確かめるためにあいつの焼死体を犯してやるのさ!」といったメッセージが次々に公表され、裁判時に読み上げられた。また翌年5月の履歴から「俺は今度こそちゃんとお酒をやめようと思う。
彼女と一緒にロサンゼルスに飛び立つ前夜、一晩中飲んでいた」「意識朦朧のいら立って怒ってばかりのネイティブ・アメリカン(ジョニー自身を表す)は、汚い暴言を叫んで自分に近づく人を侮辱する…こんなのもうまっぴらだ。俺は大の大人なのに、理由もなく自分の愛する人に怒りをぶつけるなんてどうかしているよ。でも薬は大丈夫さ!」と、ジョニーがアルコールとドラッグ依存に悩まされていた頃に送られたメッセージも公表された。

このメッセージから、『The Sun』側の弁護士はジョニーのDVの事実を強調。当時アンバーが「ボストンからLAに向かう飛行中、酔っ払ったジョニーから機内で暴力を受けた」という主張と、ジョニー側の「機内でお酒を飲んでいない」という言い分が食い違っており、両者は3月23日にお互いの主張を擁護する人物を連れて再び裁判を行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響で延期された。
(TechinsightJapan編集部 MIE)