肌身離さず大切にしてきたおもちゃのぬいぐるみが、目の前の洗濯機の中にあるのに取り出せない。なぜそこに入れられたのかもわからない。
そんな犬のキュートな姿を捉えた写真や動画がシェアされ話題となっている。『UNILAD』『The Sun』などが伝えた。

英ダービーシャー州グロソップに住むレベッカ・テイラーさんは、家で5匹のダックスフンドを飼っている。ある日のこと、レベッカさんは3歳のオス“ピクル(Pickle)”が大切にしているおもちゃの汚れが気になり、ピクルの目を盗んで洗濯することにした。

おもちゃは昨年のクリスマスにレベッカさんがピクルにプレゼントしたもので、ハンバーガー、フライドポテト、鶏のドラムスティック(骨付きもも肉)の小さなぬいぐるみの3点セットだった。なかでもピクルの大のお気に入りは、茶色地に2つの目と白い骨が付いた鶏のドラムスティックで、夜寝る時には必ずそばに寄り添った。



レベッカさんはその日、庭におやつを置いてピクルの注意を引くと、気づかれないように3点セットを洗濯機に放り込んだ。レベッカさんがおもちゃを洗濯するのは初めてのことだった。

すると間もなくして、庭にいたはずのピクルが洗濯機の前に姿を現したのだった。レベッカさんは、ピクルのおもちゃへの執着ぶりを次のように語っている。

「ピクルは赤ちゃんが大好きなブランケットを肌身離さず持ち歩くのと同じように、鶏のドラムスティックのおもちゃを大切にしていました。水を飲む時も、おもちゃを犬用の皿の隣に置いておくほどです。
ずっしりした身体のダックスフンドが小さなおもちゃをいつも持ち歩いているんですから、なんだか可笑しいですよね。」

「あの日、私はピクルを外におびき出すと急いで洗濯に取り掛かったのですが、ピクルは私がまだスタートボタンを押す前に洗濯機の前にやって来ました。どうやって匂いを嗅ぎつけたのかわかりませんが、洗濯機の中におもちゃがあるのを見つけると、私に向かって吠え始めたのです。まるで『オーマイガー! あれが僕のおもちゃだって知ってるよね? はやく出してくれない?』と言ってるようでした。」

「そして最初のうちこそおもちゃを取り出せそうと洗濯機にジャンプしたり引っ掻いたりしていましたが、結局洗濯が終わるまでの約1時間、洗濯機の前で待ち続けたのです。おもちゃが見えなくなっても、大切なものが洗濯機の中に入っていることをちゃんとわかっているようでした。」

「洗濯が終わって私がドアを開けると、ピクルは鼻で注意深く洗濯物を触っていました。勝手に取り出していいのかどうか、迷っていたのでしょうね。私が『持って行ってもいいわよ』と許可を出すと、おもちゃを摘まみ出し、それは嬉しそうに去っていきました。」


なおレベッカさんはピクルのほかにも6歳、5歳、4歳、1歳のダックスフンドを飼っており、「5匹の犬たちには常に元気をもらっているんですよ」と明かすとこう続けた。


「5匹ともそれぞれ全く性格が違うのですが、みんな自分が犬だとは思っていないようなのです。だから我が家には子供が5人いるようなものですよ。賑やかで大変なこともありますが、家に帰って来てあの子たちに迎えられると嫌なことも即時に忘れることができるのです。あの子たちは人間を無条件で愛してくれて、本当に可愛いの。」


ちなみにこのニュースには「キュート」「ピクルの気持ちがわかる」「きっと洗濯機のことを、悪魔だと思ってるに違いない」「自分も小さい頃、柔らかいブランケットをいつも持っていた」「大好きなおもちゃがドラムスティックとは、なんだか微笑ましい」といったコメントがあがっている。



画像は『The Sun 2020年4月25日付「IN A PICKLE Relieved sausage dog Pickle cuddles his favourite toy after it went into the washing machine for the first time」(Credit: Kennedy News and Media)』『UNILAD 2020年4月27日付「Dog Stares At Machine For Hour-Long Cycle As Owner Washes Favourite Toy」(Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)