28日放送の『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)に『M-1グランプリ2021』ファイナリストのモグライダーがゲスト出演した。パーソナリティの伊集院光は「錦鯉も面白かったけど、僕の中での優勝はモグライダーです」とベタ褒めで、2人からコンビを組んだ経緯や目標とするお笑い芸人などじっくり話を聞いた。


今年の『M-1グランプリ』を語る時、モグライダーを高く評価するお笑いの先輩は多い。今回審査員を務めた塙宣之中川家・礼二富澤たけしもトップバッターとしてはモグライダーに高得点をつけ、特に93点と3人の中で一番高い点数をつけた富澤は21日深夜放送のラジオ番組『漫才サミットのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で「すっげえ面白かった」と評価し、出演順が後ろの方であれば最終決戦の3組に入っていただろうと語っている。塙と伊達みきおは「芝くんが上手いからね」と、ツッコミでネタを担当している芝大輔を絶賛していた。

また2日に行われた『M-1グランプリ』決勝進出者発表の記者会見で司会を務めていた麒麟の川島明は、26組が出場した準決勝の舞台を全組見て自分なりの採点をした結果、モグライダーを今年の優勝者の大本命に挙げていたものだ。『伊集院光とらじおと』で伊集院光モグライダー・ともしげの“生粋の天然ボケ”を愛しみ、そのボケを瞬時に処理する芝の技量の高さを絶賛した。

NSC東京校出身の芝は4組、スクールJCA出身のともしげは9組のコンビ解散を経て2009年にモグライダーを結成した。
当時の芝はボケ担当で同期から声をかけられコンビを組むも長続きせず、お笑いの世界から離れていた時期もあったという。ともしげは相方が作ってくるネタの台本が読めず、趣旨が理解できないまま舞台に上がるので上手くいかず、コンビ仲も悪くなり解散―の繰り返しだった。そこに相方を探していた芝と当時フリーだったともしげは、ライブ関係者の仲介によりコンビを組むこととなる。何よりともしげが嬉しかったのは、自分がセリフを間違えても全く怒らず、芝はそれをネタにして笑いに変えてくれることであった。

1980年代生まれの2人はとんねるずダウンタウンを見て育ってきた世代だが、芝が憧れているのは“今田耕司”だという。母親が今田のファンだったこともあり、彼の「全部乗るし、全部拾う」「相手をオイシくもしてくれるし、何なら最後は自分が持っていくこともできる」という高いトーク力にいつも注目しながら見ていたらしい。
一方のともしげは中学生の頃からいじられキャラだったのだが、面白い返しができずいつも泣いていたと話す。すると友達からお笑い番組を見ることを勧められ、この頃に大好きになったのが明石家さんまだった。ともしげはさんまが好みそうなキャラなので、彼のトーク番組に呼ばれる日はそう遠くはないだろう。ぜひ本人の前で“明石家さんま愛”を伝えて欲しいものだ。

画像は『モグライダーともしげ 2021年12月5日付Twitter「【モグライダー12月】」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)