歌手アーロン・カーター、34歳で死去　息子1歳の誕生日直前の悲劇

「バックストリート・ボーイズ」のニック・カーター（42）の弟で、米歌手アーロン・カーターが亡くなったことが明らかになった。34歳だった。アーロンのハウスシッター（留守時の管理人）により自宅の浴槽で亡くなっているのが発見された。今月22日に息子のプリンスくん（Prince、11か月）が1歳の誕生日を迎える直前の悲報となった。

現地時間5日、カリフォルニア州ランカスターの自宅の浴槽でアーロン・カーターが亡くなっているのをハウスシッターが発見し、ロサンゼルス郡保安官局に通報した。米メディア『TMZ』などが報じている。

通報を受け現場に駆けつけた捜査官は、浴槽でアーロンの遺体を確認した。現時点において死因などはまだ分かっていない。情報筋が『TMZ』に語ったところによると「殺人課の捜査官が派遣されたが、犯罪に関する情報や証拠はなかった」という。

1997年より芸能活動を開始したアーロンはヒット曲「Crush on You」で名声を博し、アイドル歌手として人気を得た。兄ニック・カーターのバンド「バックストリート・ボーイズ」や、ブリトニー・スピアーズとも一緒にツアーを回っていた時期もあったが、両親の離婚から鬱になり、人気の低迷、破産、健康問題（食道裂孔ヘルニア、摂食障害）、薬物所持で逮捕、数年前には強まる自傷や自殺願望により家族が警察に相談した後、リハビリ施設に入所したこともあった。


アーロンは出演したテレビ番組『The Doctors』で、自身が多重人格障害、統合失調症、重度の不安症、双極性障害を患っていることを明かし、リハビリ施設に入所した時、兄ニックが「電話1本よこさず、一度も会いに来なかった」と兄との確執で精神的に苦しんでいたことを告白。その後アーロンが巨大なタトゥーを顔面に入れたことから、精神状態を懸念する声がファンの間であがっていた。

2019年には、ニックの家族への危険な言動がエスカレートしたアーロンは、ニックへの接近禁止命令が出されていた。弟を愛し治療を促していたニックだが、アーロンは「俺達兄弟の関係はもう終わりだ」と絶縁宣言をした。


バイセクシャルであることを告白する前、10代だったアーロンは女優ヒラリー・ダフ（35）と交際するも女優リンジー・ローハン（36）と浮気をして破局。2020年アーロンに暴力をふるい逮捕され破局したモデルのメラニー・マーティンと復縁したアーロンは、メラニーとの間に昨年11月プリンスくんが誕生したばかりだった。


メラニーはアーロンの死去を受けこう語った。

「私の婚約者であるアーロン・カーターが亡くなりました。私はアーロンを心から愛しています。私達がとても愛している人の喪失を受け入れるにあたり、どうか家族のプライバシーを尊重してください。私達はこの不幸な現実を受け入れようとしているところなのです。皆さんの思いやりと祈りに感謝します。」
（TechinsightJapan編集部　雨宮瑠亜奈）