ジョニー・デップ(59)は今年6月、元妻アンバー・ハード(36)に対する名誉毀損裁判で勝訴した。賠償金約13億5000万円(1035万ドル)の支払いを命じられたアンバーは判決を不服として控訴、諦めない姿勢を見せていたが、このほど和解金約1億3000万円(100万ドル)を支払うことで闘いに終止符を打った。
だがアンバーは「何も認めていない」と主張し、自身が勝利を収めたと思っているようだ。

2015年に結婚したジョニー・デップアンバー・ハードだが、翌年にアンバーが離婚を申請。2017年には離婚が成立したものの、アンバーが15か月の結婚生活の間にDVの被害に遭ったと主張したことから、2人は過去6年間にわたってイギリスとアメリカで互いに対する名誉毀損をめぐり激しい法廷闘争を繰り広げてきた。

英ロンドンの法廷ではアンバーに有利な判決が下されたが、米バージニア州フェアファックスで今年行われた裁判ではジョニーが勝訴していた。

現地時間4月11日に始まったアメリカでの裁判は、米紙『Washington Post』に掲載したアンバーの寄稿文が名誉毀損にあたるとして、ジョニーが約63億円(5000万ドル)の賠償金を求めて提訴した

そして現地時間6月1日、12時間以上に及ぶ審議を経てアンバーがジョニーに約13億5000万円(1035万ドル)の賠償金を、一方でジョニーはアンバーの名誉を傷つけたとして約2億6000万円(200万ドル)の賠償金を支払うよう命じられた
しかしアンバーは評決を不服として再審を求めていた。

2人の弁護団は3回目の裁判を避けるために話し合いを続けていたが、このほど合意に達し、アンバーの保険会社がジョニーに約1億3000万円(100万ドル)を支払うという取引を成立させた。

英メディア『Daily Mail Online』によると、アンバーはこれを重要な勝利とみなしており「この件についてアンバーが声をあげることは自由で、発言への規制はない」と報じている。


アンバーは現地時間19日、自身のInstagramで4ページにわたる長文の声明を投稿した。その中でアンバーは「和解は非常に難しい決断だった」と記し、様々な思いをこのように綴った。

「重要なのは私が選択したわけではないこと。
私は自分の真実を守り、そうすることで私の人生が破壊されたのです。私がソーシャルメディア上で直面した誹謗中傷は、女性が名乗り出ることで再び被害者となる方法を増幅させたのです。」

「今、私は6年以上前に離れようとしたものから、自分が納得できる条件でようやく解放される機会を得ました。私は何も認めていません。これは譲歩の行為ではありません。私が声をあげることに関して、何の制約も自由を奪われることもありません。」

さらにアンバーは、自身の証言が保護されず娯楽とソーシャルメディアの餌食になったとして、アメリカの司法制度への信頼を失ったことを強調した。

アンバーは裁判で資金を使い果たし、二度と経験できないような屈辱を味わったとして「そんなことを三度も繰り返すわけにはいかない」と述べ、「時間は貴重であり、生産的かつ目的を持って使いたい」と主張。
また「金銭的なものだけでなく、心理的、身体的、感情的なものも含めて、これ以上不可能な請求を受けるリスクを負う余裕はない」と説明している。


6年にも及んだアンバーとジョニーの闘い。アンバーは強気の姿勢を崩さず、最後は勝利とみなして決着をつけたようだ。ちなみにジョニーはこの和解金を複数の慈善団体に寄付するという。

画像3、4枚目は『Amber Heard 2022年12月20日付Instagram、2022年4月9日付Instagram「My little O is a year old today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)