12月16日から18日に開催されるエキジビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・アブダビ)は、11月2日、世界ランク12位のドミニク・ティエム(オーストリア)が出場することを発表。ティエムは「トップ選手と対戦するための絶好の環境を与えてくれる」と述べた。
【動画】2021年シーズンにティエムが見せたスーパーショット集&ティエムの出場を発表した大会のツイート
6月のATP250マヨルカ大会で右手首を負傷したティエムは、ウィンブルドンや東京オリンピックを欠場。8月には復帰のための練習中に怪我が再発し、USオープンの欠場および今季終了を宣言した。だが、10月初旬には順調に回復していることを自身のインスタグラムで明らかにし、数週間かけてフィジカルトレーニングとオンコートでの練習を行うとしていた。
2017年、2018年に同大会の出場を果たしているティエムは、「コートに戻るため機会を探していたが、ムバダラ・ワールド・テニス選手権が素晴らしいタイミングで開催される。この選手権は、僕のカムバックを継続し、ツアーのトップ選手と対戦するための絶好の環境を与えてくれます」とコメント。今年中にプレーできることを喜んだ。
同大会は、すでに世界ランク8位のキャスパー・ルード(ノルウェー)や同19位のデニス・シャポバロフ(カナダ)の出場が決定。ティエムと同じくケガにより今シーズン終了を明らかにしているラファエル・ナダル(スペイン/同5位)やアンディ・マレー(イギリス/同144位)も出場する可能性があるとしている。
大会のCEOを務めるジョン・リクリッシュ氏は「ドミニク・ティエムがいかに優れたプレーヤーであるかは誰もが知るところだ。彼が復帰のために我々の大会を選んでくれたことに感激している。新シーズンに向け、世界のトップ選手が戦う場として、今大会でプレーすることの魅力を証明してくれた」と、2020年USオープン優勝者であるティエムの出場を喜んだ。