11月5日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)シングルス準々決勝が行われ、第2シードで世界ランク1位の座を狙うダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)、7-6(7)、6-4で、地元フランスのヒューゴ・ガストン(同103位)に勝利。今シーズン中の世界ランク1位奪取の可能性を残した。
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シングルスではフランス人で唯一勝ち残ったガストンに大きな声援が送られる中、メドベデフは第1セットで3度のセットポイントを握られる苦しい展開を強いられてしまう。だが、タイブレークの末にセットを奪うと、続く第2セットでは開始から2度のブレークに成功し4-0に。優位に立つと、このリードを守って、ベスト4入りを果たした。この結果により、ジョコビッチの年間1位はお預け。次の試合に持ち越された。
ピート・サンプラス氏を抜く史上最多7度目の年間1位について、ジョコビッチは「もちろん頭にある。それがここに来た最大の理由で、年末の世界No.1になることを目指している。今週中にそれができるといいね。もしできなければ、トリノでチャンスがある」と、高いモチベーションで今大会に出場。USオープンの悔しい敗戦から約2ヵ月間の休養を経て、今大会ベスト4入りを果たしている。
一方のメドベデフはというと、飄々と「正直なところ考えたことはない。インディアンウェルズで勝っていれば頭に入っていたかもしれないが、数字的にも自信がない」と語り、「今の僕には関係ないね。
世界1位になるために、メドベデフに求められるのは最低でも決勝進出。準決勝では、昨年の決勝で下した第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)と対戦するが、壁を突破することができるか注目だ。