12月2日、世界ランク2位のダニール・メドベデフ(ロシア)が、男子国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」の記者会見に出席。女子テニスで元ダブルス世界ランク1位のペン・シューアイをめぐる一連の問題に対し、「中国で大会が来週あるのなら、誰も安心できないだろう」と語った。
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11月初めにペンが中国の元副首相から性的暴行を受けたと告白した問題で、これまでWTA(女子テニス協会)は、公正かつ透明性のある調査を求めていたが、満足のある回答を得られず。
WTAは、1日に香港を含む中国での大会中止を発表。2019年シーズンでツアーの6分の1を占めていた中国でのビジネスから撤退する大きな決断を下した。
一方、2日にはATP(男子テニス協会)も声明を発表。「オープンな対話を求める」としたが、大会中止はしなかった。
これに対し、現在開催中の男子国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」で、ロシア代表として戦うメドベデフは、「僕たち全員が望んでいるのは、彼女の安全を確認すること。だが、それはまだ100%ではない。それが僕たちの願いなんだ。WTAが行ったことは、確かに強い決断だ。それと同時に、世界にはWTAやATP以外の多くの企業がある。ほとんどは中国の外にあって、働いているんだ。誰かを非難したいわけではないが、何をすべきかいろいろな意見があってもいいような気がする」と、持論を展開。