WTAは何らかの措置が取れるかを検討と発表

4月21日、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)は、ウィンブルドンが発表した2022年大会でのロシア人、ベラルーシ人のエントリー拒否を受けて声明を発表。共に決定の非難を表明した。


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「一方的な決定は不当であり、このスポーツに有害な前例を作る可能性があると考えます」と綴ったATPは、「国籍に基づく差別は、選手のエントリーがATPランキングのみに基づくとするウィンブルドンとの合意への違反に当たります」とウィンブルドンの判断は合意違反に当たると主張。

WTAも同様に「WTAの基本原則は、個々の選手が実力に基づいて、いかなる差別もなくプロテニス競技に参加することができるということです。この原則は、私たちのルールに明示的に規定されており、AELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)とLTA(ローンテニス協会)の両者もこれに同意しています」と綴っている。さらに「WTAは、この決定について、次のステップとどのような措置が取れるかを検討する予定です」と何らかの行動を取る可能性があると表明している。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、サッカーやバレーボール、体操など多くの競技でロシア排除がなされている。スポーツのトラブルを裁くスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、ロシアの各競技団体が参加禁止の解除を求めて訴えを起こしているものの、ことごとく提訴を却下している。
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