現地8月30日、USオープン男子シングルス1回戦、第3シードで19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク4位)は、21歳のセバスチャン・バエズ(アルゼンチン/同37位)と対戦。第1、第2セットと拮抗した展開となるがアルカラスが7-5、7-5で連取すると、第3セット第2ゲームを終えたところでバエズが途中棄権。
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前回大会では、ステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒すなどでベスト8入りを果たしているアルカラス。当時は55位だったが、この1年で4位までランキングを上げて今大会に帰ってきている。若手のライバル、バエズとは、2021年の「Next Gen ATPファイナルズ」で対戦しており、その際はアルカラスがセットカウント3-0で勝利している(1セットが4ゲーム先取の特別ルール)。
試合はアルカラスのサーブからスタート。アルカラスが、スピンの利いた強打と速いテンポのショットでキープを重ねていけば、バエズは粘り強くラリーを続けてキープを重ねる。共になかなかチャンスを作れなかったが、先にチャンスを握ったのはアルカラス。バエズサービスの第11ゲーム、ミスを引き出して15-40とブレークポイントを迎えるとフォアハンドで押し込んでポイントを奪取。7-5でセットを先取する。
第2セットも競り合いは続く。2ブレークずつ奪い合ってセット終盤に進むとアルカラスの6-5で迎えた第12ゲームでブレークを奪って第1セット同様に7-5で連取する。
第3セット第2ゲーム、バエズは15-40とピンチを迎える。1本凌いだものの、続くポイントでドロップショットに対してダッシュして拾ったところで動けなくなってしまう(ボールはアルカラスが決めてブレーク成功)。一旦ベンチに戻ったものの、顔をしかめ、座ることすらできず。プレー続行をあきらめて、アルカラスの初戦勝利が決まった。
記者会見で「勝利できて本当にうれしいよ。彼は本当にタフなプレーをしてきた。暑さがかなり厳しかったし、湿度も高くて本当にタフなコンディションだったんだ。本当にタフな状況だったから、2回戦に進めてうれしいよ」とコンディションにも苦しめられたと語ったアルカラス。続く2回戦では、タロン・フリークスポール(オランダ/同46位)に勝利したフェデリコ・コリア(アルゼンチン/同78位)と対戦する。
■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)~9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
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