ナダル、6度目のローレウス世界スポーツ賞を受賞


世界40か国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが主催し、スポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれる「ローレウス世界スポーツ賞2025」が4月21日に発表され、元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)がローレウス・スポーツ・アイコン賞を受賞した。

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2001年から24年間のキャリアで、ツアー通算92度(うちグランドスラム優勝回数は歴代2位の22度)のタイトルを獲得し、歴代4位のキャリア通算1080勝を挙げたナダル。


2008年北京五輪はシングルスで、2016年リオデジャネイロ五輪はダブルスで金メダルを獲得し、生涯ゴールデンスラムを達成。クレーコートでの戦いで無類の強さを発揮し、“赤土の王者”としてマッチ勝率は9割を超え、全仏オープンは史上最多となる14度制覇している。

ローレウス世界スポーツ賞は、2011、2021年に年間最優秀男子選手賞、2006年に年間最優秀成長選手賞、2014年に年間最優秀復帰選手賞を受賞し、昨年は自身の財団がスポーツ貢献賞を授与されている。

現役中は闘志をむき出しにコートを駆け続けたが、昨年11月に38歳でコートを去ったナダル。ローレウス・スポーツ・アイコン賞を受賞し、「この素晴らしい瞬間のために準備したわけではないけれど、ここにいる多くの方々は、僕が子供のころからインスピレーションを与えてくれたスポーツ選手たちです。皆さんの前で話す機会を得られたことは特別なことです」とスピーチ。

「(年間最優秀女子選手賞を受賞した)シモーネ(・バイルズ)や他の皆さんの素晴らしいキャリアを祝福したい。これからの人生に幸運を祈っています。まだ競技を続けている方々へ、今を楽しんでください。プロのキャリアは短いものです。一生懸命に取り組み、美しいスポーツの世界で過ごせる一瞬一瞬を楽しみ、大切にしてください。前へ進み続けてください」とエールを贈った。


なお、年間最優秀男子選手賞にカルロス・アルカラス(スペイン)、年間最優秀女子選手賞にアリーナ・サバレンカ、年間最優秀障害者選手賞に小田凱人(東海理化)がノミネートされていたが、残念ながら受賞とはならなかった。
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