杉山愛監督がBJK杯ファイナルの日本代表5名を選出


女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)ファイナル(9月16~21日/中国・深セン)に出場する日本代表選手が7月21日に発表され、大坂なおみ(フリー/世界ランク51位)や内島萌夏(安藤証券/同73位)ら5選手が選出された。

【動画】杉山ジャパン ファイナル進出を決めた歓喜の瞬間

BJK杯ファイナルでは、4月の予選を勝ち抜いた6か国(日本、イギリス、カザフスタン、スペイン、ウクライナ、アメリカ)と前年の優勝国(イタリア)、開催国(中国)の8か国でトーナメントが実施される。


総当たり戦で行われた4月の予選で、日本は初戦でルーマニアに快勝すると、続くカナダ戦では最後のダブルスまでもつれる激闘の末に勝利をもぎ取り、2年連続でファイナル進出を決めた。

昨年は優勝したイタリアに惜敗している杉山愛監督率いる日本チーム。「頂点を目指していく」と目標を掲げる中で今回選出したのが、シングルスでトップ100入りしている大坂と内島の2人に加えて、単複どちらもこなす柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス/同117位)、ダブルスで結果を残している穂積絵莉(日本住宅ローン/ダブルス同33位)、青山修子(安藤証券/ダブルス同49位)の5人となった。

杉山愛監督は、「シングルス2本で勝負が決めることが一番望ましいかもしれないが、タフな強豪国との対戦となりダブルスの位置づけが大きくなる。シングルスはもちろん、ダブルスでもいろいろなチームを考えられるメンバー選びをした」という。

中でも注目は、昨年4月のカザフスタン戦以来の代表復帰となる大坂。杉山監督は、「ママになってから彼女は精神的な部分で成長した。選手としても魅力のある選手で、チームの一員として自分自身がやるべきことを徹底してできている姿というのは、チームにとっても大きな力となる」と期待を寄せる。

前回は腹筋の怪我もあって出場を見送った形となったが、今回は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)から1週間後、「チャイナ・オープン」(中国・北京/WTA1000)の前週という過密スケジュールの中で出場。

「(日本人のランキングで)1位ということもあって一番に声をかけさせてもらった。すんなりOKをもらえたわけではなく、ラブコールを送っている中で最終的にイエスをもらえたのはうれしい」と選出の経緯を述べた。

1回戦の相手となるイギリスは、ケイティー・ボールター(同41位)やエマ・ラドゥカヌ(同45位)、ソナイ・カータル(同46位)らが選出。
「シングルスで有力な選手が揃っていて脅威ではあるが、チーム力では日本も負けていない。チャレンジャーではあるが、十分にチャンスがある」と意気込んだ。

9月16日から開催される今大会、日本対イギリス戦は18日の日本時間18時以降に行われる。なお、この試合の勝者は準決勝でカザフスタン対アメリカ戦の勝者と対戦する。
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