※2015年8月撮影
トップ画像は、JR九州小倉工場に飾られていた車両のキャラクター。日田彦山線からよく見えます。
小倉駅1番ホーム、日田彦山線日田行はキハ40系2両編成。先頭はキハ147-1081。1990年(平成2年)に機関換装(定格450HP/2000rpm)でキハ147に改番されています。
後方はキハ147-91。1993年(平成5年)に機関換装(定格400HP/2100rpm)。両車ともオリジナルであるキハ47の定格220HP/1600rpmの倍近い強力なエンジンに換えられています。
キハ147-1081の車内に「昭和55年 新潟鉄工」の銘板と古風な非常燈。
日田行が走り始めました。西小倉駅です。駅名標が3枚並ぶという1枚。それだけなんですが。小倉駅から西小倉駅間は日豊本線、鹿児島本線の重複区間、この駅で分岐します。
呼野駅。背後にスイッチ・バック駅時代の旧ホームが残っています。1915年(大正4年)開業。
呼野駅には福岡県で唯一のスイッチ・バックがありました。呼野駅と採銅所駅の間には金辺峠(きべとうげ)という古来からの難所があります。金辺トンネル(約1.4km)は、1897年(明治30年)に工事が始まり、完成が1914年(大正3年)と工期が実に20年にも及ぶ難工事でした。当時複線断面鉄道トンネルとしては最長だったのです。
その金辺トンネルまでが17パーミルの勾配。蒸気機関車の牽引する列車はいったん400mほど後退して平坦地で加速をしてから勾配を上ったのでした。
1970年代に気動車に替わると助走する必要がなくなってスイッチ・バックは廃止されました。
旧ホーム上に残っていた国鉄時代の駅名標。
金辺トンネルで金辺峠を越えて(潜って)呼野駅から5.8kmで採銅所駅です。1915年(大正4年)開業。駅所在地は福岡県田川郡香春町大字採銅。開業時から使われてきた駅舎を地元がJR九州から無償譲渡され改修して使っています。
採銅所駅から5.3kmで香春(かわら)駅。下りホームから上りホームの駅名標を見ています。単式ホーム2面2線、元は2面3線でしたが中線が撤去されたのです。
香春町町民センターの屋根の向こうに香春岳の一ノ岳が見えます。山全体が石灰岩でできています。かつては麓にセメント工場が作られ高さが半分になるまで採掘されましたが、セメント自体の需要減少、工場立地が消費地や海(海運)からも離れていることから2004年(平成16年)閉鎖されています。
望遠レンズで写すと手前にも石灰岩をセメント工場に運ぶ施設がありますね。
閉鎖されたセメント工場、手前では農作業。2015年2本あった煙突は、現在は無くなっている様です。
こちら側の煙突も最新の写真では撤去されたみたいです。
日田彦山線は豪雨で不通になっている区間に近づいて来ました。
※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。
※価格、駅などは2015年当時のものです。
(写真・文/住田至朗)



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