2021年1月22日、JR東日本松戸駅(千葉県)の中央改札口前に24日開業する「ジェクサー・eスポーツ ステーション JR 松戸駅店」が報道陣に公開されました。
施設内は入り口付近の「イベント&コミュニティエリア」と、ゲーミングPCが並ぶ会員制の「パソコンエリア」に分かれており、FPSなどのゲームだけでなく、ちょっとした待ち合わせや暇つぶし、テレワークなどにも利用できます。
利用料金は「イベント&コミュニティエリア」が最初の30分250円、以降10分毎50円で、「パソコンエリア」は最初の30分350円、以降10分毎100円。後者は初回のみ入会金(100円)が必要ですが、これは開業後の3ヶ月間に限り無料。営業時間は9時~22時で年中無休(緊急事態宣言期間中は20時で営業終了)。
パソコンエリアには20台のゲーミングPCが設置されています。各PCのスペックは非公表ですが、価格帯は「市販なら30万近い」とのこと。モニターはBenQの「ZOWIE」現行フラッグシップモデル「XL2546K」、ゲーミングチェアはオカムラの「STRIKER」を採用。ソフトバンクのギガ回線を入れており、FPSのゲーム大会を開催できる程度の環境が整っています。
用意されたゲームはeスポーツタイトルを中心に約30点で、教育や資格関係のソフトも入っています。なお、ゲームの種類はFPSに限定しておらず、コントローラの持ち込みなどもOKだそうです(貸し出しも検討しているそうです)。ディスプレイの大きさに左右されるゲームは難しいかもしれませんが、格闘ゲームの大会などは行けそうですね。
このようにややガチ寄りの環境ではありますが、コンセプトは「どなたでも入りやすい、初心者から上級者までが楽しめるeスポーツ施設」だそうで、内装も白や木目基調を積極的に取り入れた親しみやすいデザインに。フリードリンクを飲みながらマンガや旅行雑誌を読んだり、資格取得のための勉強などもできることから、若年層のみならず幅広い層にアピールしていく構えです。
びゅうプラザ跡地を活用
「ジェクサー・eスポーツ ステーション JR 松戸駅店」を運営するのはJR東日本スポーツ株式会社。首都圏を中心にフィットネスクラブやリラクゼーション施設などの健康サービス事業を展開しており、eスポーツ関係では2019年にプロチーム「BBV Tokyo」のメインスポンサーに就任しています。
JR東日本は現在「びゅうプラザ」跡地の利活用を進めており、跡地に喫茶店やコンビニなどを出店していますが、eスポーツ施設はグループとしても初めての試み。JR東日本スポーツ担当者は「何年も前から構想を温めていた」といいます。
今後の展開に関しては、具体的な出店先などは決まっていないものの、山手線内や大宮などのターミナル駅、秋田や新潟といった首都圏以外にも進出していきたいと考えているそうです。そのほかにも、JR東日本の資産を活用して、たとえば店舗別の対抗戦をやってみたり、有名人といく専用列車を走らせたりすることもできるのではないか、と構想を語りました。
「松戸から将来のプロeスポーツプレイヤーが生まれたら面白いですよね。そういうのも期待していますね」
文/写真:一橋正浩



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