トップ画像は、相模湾。手前が根府川駅ホーム。
東海道本線が湘南の海沿いを西に進み、伊豆半島の付け根小田原から熱海に向かって南下する途中に根府川駅があります。東海道本線の東側には相模湾が広がります。
根府川駅は、1922年(大正11年)12月に国有鉄道の駅として開業しました。翌1923年(大正12年)9月には関東大震災で発生した土石流で駅に入線していた8両編成の下り列車が駅舎・ホームとともに海に滑り落ちてしまいました。この事故で列車乗客、乗務員、駅員、駅にいた利用客など113名が死亡(行方不明を含みます)という大惨事でした。駅周辺の根府川地区でも土石流で住民200人以上が亡くなっています。震源に近かったことで根府川は津波にも襲われました。津波で海で泳いでいた子供たちが亡くなっています。
駅舎は、1924年(大正13年)に再建されたものです。2011年(平成23年)には外壁を外して基礎部分に耐震補強し、元の姿に戻すという凝った工事も行われました。
駅出入口からも相模湾が見えます。
駅前道路の反対側の高台から。駅舎とホームに渡る跨線橋が見えます。
こちらは駅前道路の歩道橋から望遠レンズで駅舎。寄棟の瓦屋根が魅力的。
広角レンズだと駅前広場、駅舎横のトイレや跨線橋、相模湾も見えます。
実は根府川駅には三度撮影に来ました。これは初回。天気がイマイチで相模湾が見えません。
トップ画像の広い画。青い海を見るために根府川駅には来る価値あります。
駅には列車の時間になると利用者が集まってきます。
この角度からは駅舎とホームへの跨線橋の位置が分かります。
駅前広場から駅舎。
右の神奈川県道740号線は、駅の下に国道が新しく通されるまでは国道135号線でした。
最後に歩道橋から、根府川駅ホームを通過するJR東日本E261系電車”Saphir ODORIKO”。2020年3月に走り始めた新型電車。
根府川駅ホームから晴れた日には大島、空気が澄んでいる冬場には遠く房総半島を望むことができます。
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は安全最優先、あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)



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