【第102回箱根駅伝】沿道で応援するには?全10区間のルート...の画像はこちら >>

2026年の新春を彩る「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往復217.1キロを舞台に、学生ランナーたちが襷(たすき)をつなぎます。

2026年1月2日は往路5区間107.5キロ、翌3日は復路5区間109.6キロです。本記事では、往路・復路の全10区間のルート詳細や難所、各中継所の通過予想時刻、沿道での観戦に便利な最寄り駅情報をまとめて紹介します。
2026年の大会に出場するのは、21チーム。前年大会でシード権を獲得した上位10校に、予選会を勝ち抜いた10校、そして関東学生連合チーム(オープン参加)が加わります。過酷な箱根路の全貌を予習して、熱いレースを応援しましょう。

1月2日の往路のコースから紹介します

1月2日は往路の「大手町~箱根町・芦ノ湖駐車場入口」の5区間107.5キロでの争いになります。
往路1区(21.3キロ)は大手町を出て田町、品川、蒲田を抜け、六郷橋を渡って神奈川へ。2区(23.1キロ)は「花の2区」で横浜駅前、権太坂、戸塚の急坂がポイント。3区(21.4キロ)は湘南の海岸線で相模湾と富士山。
4区(20.9キロ)は平塚から山側へ。5区(20.8キロ)は、標高差840メートルを一気に駆け上がる名物「山上り」。国道1号の最高地点を越えると、ゴールの芦ノ湖へ向けて残り4.5キロは一転、下りに転じます。
往路の107.5キロのルートを、もう少し詳しく見ていきましょう。

往路1区(21.3キロ)は大手町を出て田町駅前へ向かい、国道15号線(第一京浜)を走ります。品川駅の西側の駅前を通った後に、大森海岸・蒲田付近と京急線と並走をしながら蒲田駅前の東側を通過します。六郷橋で多摩川を渡り、神奈川県川崎市へ入ります。川﨑市内を約2.7km進み、横浜市の鶴見区へと入ります。コースは平坦基調で、六郷橋前後に、少しだけアップダウンがあります。
【大手町のスタートが8時ちょうど、先頭集団は、鶴見には約1時間後の8:58~9:04時頃の到着が見込まれます】

往路2区は、横浜市の鶴見から横浜市の戸塚までの23.1キロで、全区間中最長です。
鶴見市場駅の南にある鶴見中継所から、国道15号線を南西へ進みます。JR/京急の新子安駅の南側を通過した後、横浜駅手前で国道1号線に入ります。横浜駅東口前を通過した後は、JR東海道線の保土ヶ谷駅の南側を通過します。その後、横浜市保土ヶ谷区の「権太坂」を通過します。駅伝で走る権太坂は、約1.5km続く、駅伝ランナーにとって難所として知られる坂です。その後国道1号線を進み、JR戸塚駅の約2.2kmほど南側に戸塚中継所がります。


【鶴見が9時頃、戸塚には10:03~10:13頃の到着予想です。】

往路3区は戸塚から平塚までの21.4キロ。戸塚から国道1号線を進んだ後、戸塚区影取町付近から神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線(旧東海道)に入ります。藤沢駅の西側でJR東海道線の南側に抜けて、相模湾の海岸線へと向かいます。茅ヶ崎市の浜須賀交差点から海沿いの国道134号に入り、茅ケ崎・平塚にかけての相模湾沿いを進みます。強烈な海風が影響することがある区間です。海と富士山が見られる景勝地を走ると、JR大磯駅から1.6㎞ほど東に位置する所に平塚中継所があります。
【トップは戸塚が10:04~10:14頃、平塚は11:05~11:15が見込まれます】

往路4区は平塚から小田原までの20.9キロ。平塚中継所を出て国道1号に再び合流し、その後は海岸線からは少し離れた国道1号線を進みます。10本もの橋があるため、橋による細かいアップダウンもポイント以なります。93回大会からコースが延長され、最後の約3kmは緩やかな上りとなり、箱根登山鉄道のガードを越えてからの最後には級坂で小田原中継所になります。
【トップは、平塚11:05~11:15、小田原が12:06~12:16頃の通過が見込まれます】

往路5区(20.8キロ)は小田原から箱根町・芦ノ湖駐車場入口へ。

箱根登山鉄道の風祭駅付近の小田原中継所から、旧東海道(国道1号線)で標高差840メートルを箱根の山を一気に駆け上がる名物「山上り」コースです。箱根湯本駅横を通り、宮ノ下小、涌谷を通過した後、国道1号最高地点の標高874m地点に達します。その最高地点を越えれば、舞台は芦ノ湖へ向けて下りに転じ、元箱根を通過、箱根神社の大鳥居をくぐり、箱根町芦ノ湖駐車場入口の往路ゴールを目指します。流れが一気に動く可能性がある区間です。
【小田原が12:06~12:16頃、往路ゴールの芦ノ湖駐車場入り口13:16~13:26頃を見込みます。あくまで予想ですので、気象条件やレース展開で変動する可能性があります。必ず、直前の情報などを確かめて、ご判断ください。】

【第102回箱根駅伝】沿道で応援するには?全10区間のルートや沿道観覧のための最寄り駅・通過予想時刻まとめ、大手町から芦ノ湖まで
芦ノ湖近くの 箱根神社 第一鳥居 (写真:PIXTA)

箱根からスタート!1月3日の復路コース紹介

復路は、最後の部分を除いては、基本的には往路を逆方向に進み、箱根町・芦ノ湖駐車場入口~大手町の、5区間109.6キロで争われます。10区のゴール手前から日本橋方面を経由して、大手町へ向かうため、往路よりも2.1km長いコースになっています。
スタートは、往路1位が8:00に最初に出発した後、往路2位以下のチームはトップとのタイム差に応じた時間に出発する「時差スタート」になります。(例年は、往路1位から10分以上差を付けられたチームは、8:10に一斉にスタートします。)
また、復路の全中継所で、先頭通過から20分遅れた場合には、繰り上げスタートの措置が取られます。その場合には一つのたすきが繋がらなくなるため、それを回避するための力走が見どころでもあります。

復路6区(20.8キロ)は、出発後の最初4.5kmが登り坂となり、その後は標高差840メートルを「山下り」する難しいコースです。ハイスピードな下りは、平地の何倍もも負荷が選手の足にかかります。山を降りた小田原中継所で7区につなぎます。
【往路1位の学校は、復路スタートは8:00です。小田原通過は、トップは8:55~9:00頃の予想です。】

復路7区(21.3キロ)は、小田原から平塚まで。国道1号を中心に進み、9キロ過ぎからは小さなアップダウンが続きます。最初は箱根の山からの山おろし、その後は海からの海風が吹くコースで、気温差にも注意が必要になります。
【トップの小田原通過が8:55~9:00頃、平塚は9:56~10:04頃の予想です。】

復路8区(21.4キロ)は、海沿いの平塚中継所から約10kmは海岸線沿い、その後は国道134号から内陸部へ入り、藤沢市内を経由して戸塚中継所に至ります。16km付近の遊行寺からの上り坂がポイントになります。
【観戦の最寄りは平塚駅、藤沢駅、戸塚駅周辺です。

トップの平塚通過が9:56~10:04頃、戸塚には11:00~11:08頃の予想です。】

復路9区(23.1キロ)は、横浜市戸塚から鶴見までの復路最長のコース。優勝争いやシード権争いの大逆転の舞台となることもあり、国道1号線・国道15号線の沿道には多くの観客が詰めかけます。戸塚や鶴見中継所では、1位から20分以上遅れた場合の繰り上げスタートを避けようと奮闘する選手の姿も見られます。
【トップは戸塚が11:00~11:08頃、鶴見到着は12:08~12:18頃の予想です。】

復路10区(23.0キロ)は、鶴見でたすきを受けたアンカーは、国道15号線を走りながら六郷橋で多摩川を渡り、東京都内へ戻ります。品川駅前を通過し、馬場先門の交差点で右折をして、。日本橋を経由し、ビル街の大歓声を背に大手町のゴール地点へ。逆転劇が起こることも多い区間で、シード権をめぐる争いも激しさを増しています。217.1キロの最後の最後、何が起きてもおかしくありません。
【トップは鶴見を12:08~12:18頃に出発し、フィニッシュは13:15~13:27頃の予定です。あくまで参考の時間です。

【第102回箱根駅伝】沿道で応援するには?全10区間のルートや沿道観覧のための最寄り駅・通過予想時刻まとめ、大手町から芦ノ湖まで
読売新聞東京本社ビル(写真:PIXTA)

2026年の出場チーム21校

2026年の大会に出場するのは21チーム。前年大会でシード権を獲得した上位10校に、予選会を勝ち抜いた10校、そして関東学生連合チーム(オープン参加)が加わります。
シード校は青山学院大、駒澤大、國學院大學、早大、中大、城西大、創価大、東京国際大、東洋大、帝京大。
予選会通過校は中央学院大、順天堂大、山梨学院大、日本大、東海大、東京農業大、神奈川大、大東文化大、日本体育大、立教大です。関東学生連合は正式順位こそ付きませんが、各区間でたすきをつなぎ、箱根路に挑みます。

沿道で観覧するには何駅からが良いの?

大会当日は交通規制が行われるため、車での移動は避けて電車などをご利用ください。
観戦のための主なアクセス駅ですが、大手町(スタートとフィニッシュ地点)へは、大手町駅、東京駅から。沿道での観戦の場合には、日比谷駅や、御成門駅、芝公園駅、三田駅・田町駅、芝公園駅、泉岳寺駅、高輪ゲートウェイ駅、品川駅などから向かえます。

【第102回箱根駅伝】沿道で応援するには?全10区間のルートや沿道観覧のための最寄り駅・通過予想時刻まとめ、大手町から芦ノ湖まで
京急線と並走する国道15号線、京急蒲田駅付近 (写真:PIXTA)

泉岳寺~品川~京急蒲田~横浜の間は、ほぼ国道15号線と京急線が並走しているため、この間の駅はどの駅からでも沿道へのアクセスが容易です。鶴見中継所へは、鶴見市場駅、京急鶴見駅、JR鶴見駅からが便利です。
戸塚中継所へは、戸塚駅から。平塚中継所は、大磯駅や平塚駅から行けますが、やや距離があります。小田原中継所は、箱根登山鉄道の風祭駅の近くです。
芦ノ湖周辺は鉄道駅がないため、小田原駅や箱根湯本駅から路線バスなどで向かうことになります。

一本の”たすき”に想いを込めて駆け抜ける2日間。選手たちが挑む過酷なルートを知れば、テレビの前や沿道での応援にもさらに熱が入るはずです。第102回のドラマは、どのチームに微笑むのでしょうか。
(TOP画像:公式プログラム・関東学生陸上競技連盟、画像:PIXTA、地図:GoogleMap)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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