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JR九州はかつて「SL人吉」の客車として活躍した50系客車を使用し、豊肥本線を夜通し走行するツアー「50系客車で行く!豊肥本線夜行列車の旅」を発売。

運転日は2026年1月23日(金)の熊本発と、1月24日(土)の別府発を設定。

深夜の豊肥本線・日豊本線を、DE10形機関車とDD200形機関車が前後に連結される「プッシュプル方式」で駆け抜けます。硬券タイプの記念乗車証や軽食も付くということで、鉄道ファンにはたまらない内容となっています。

夜中に豊肥本線をゴトゴト行く

今回のツアーの最大の特徴は、なんといってもその「時間帯」と「ルート」です。普段は観光列車や通勤通学列車が行き交う豊肥本線を、「夜行列車」として真夜中に客車列車で走破します。

熊本発のコースは「0泊2日」。熊本駅から大分駅までの豊肥本線全線と、大分から別府までの日豊本線区間を走行します。一方、別府発のコースも同様に「0泊2日」で、別府から大分を経由し、豊肥本線を熊本まで走ります。

真っ暗な阿蘇のカルデラの中を、ディーゼル機関車の唸りを聴きながら50系客車に揺られる体験は、まさに非日常。現代の快適な特急列車とは一味違う、夜汽車の旅情(と少しの忍耐?)を存分に味わえることでしょう。

異なる形式のプッシュプルがアツい

鉄道ファンとして見逃せないポイントがもう一つあります。それは牽引機の組み合わせです。

今回のツアーでは、国鉄時代から活躍するベテラン「DE10形機関車」と、最新鋭の電気式ディーゼル機関車「DD200形機関車」が、客車の前後に連結される「プッシュプル方式」で運行されます。新旧の機関車がタッグを組み、阿蘇の急勾配に挑む姿は必見です。

集合時間が真夜中すぎる

「夜行列車」と銘打つだけあって、そのスケジュールは徹底しています。

熊本発のコースは、集合時間が1月23日の23時40分。

日付が変わった24日の0時13分に熊本駅を出発し、別府駅には朝の8時4分に到着します。

50系客車で夜通し走る「豊肥本線夜行列車」2026年1月に運転 DE10とDD200のプッシュプル

別府発のコースでは、1月24日の22時に集合し、22時36分に出発。熊本駅に到着するのは翌朝6時39分です。

50系客車で夜通し走る「豊肥本線夜行列車」2026年1月に運転 DE10とDD200のプッシュプル

参加される方は、事前の体調管理を万全にして挑む必要がありそうです。ちなみに、出発時には軽食が渡されるとのことなので、夜食の心配はなさそうです。

お値段4人で割ればおトク!?

気になる旅行代金ですが、1名でゆったり使えるプランから、グループでお得に乗れるプランまで用意されています。

特筆すべきは「BOX座席利用プラン」の4名利用時の価格で、一人あたり8,500円。一晩中機関車に牽かれて移動して、記念品も貰えてこの価格は、ある意味で破格と言えるかもしれません。

もちろん、1名でBOX席を占有して優雅に過ごすプラン(32,000円)や、2名座席を利用するプラン(1名17,000円、2名9,000円)など、予算と好みに合わせた選択が可能です。

「50系客車で行く!豊肥本線夜行列車の旅」概要

【ツアー名称】
①50系客車で行く!豊肥本線夜行列車の旅《熊本~別府》
②50系客車で行く!豊肥本線夜行列車の旅《別府~熊本》

【出発日】
①2026年1月23日(金) 0泊2日
②2026年1月24日(土) 0泊2日

【行程(主な発着時刻)】
①熊本駅(0:13発)⇒豊肥本線経由⇒大分駅⇒別府駅(8:04着)
②別府駅(22:36発)⇒大分駅⇒豊肥本線経由⇒熊本駅(6:39着)
※DE10形とDD200形のプッシュプル運転

【旅行代金(一人あたり)】
BOX座席利用プラン:1名利用32,000円、2名利用16,500円、3名利用11,000円、4名利用8,500円
2名座席利用プラン:1名利用17,000円、2名利用9,000円
※大人・子ども同額

最少催行人員:各プラン合計30名
予約方法:インターネット予約「JTB-BÓKUN予約サイト」にて(クレジットカード決済限定)

予約はいずれもインターネット限定で受け付けています。真冬の夜、ディーゼル機関車の鼓動を感じながら豊肥本線を旅する貴重な機会。気になる方は早めのチェックをおすすめします。
(画像:JR九州)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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