快走する愛知環状鉄道の2000系電車(写真:愛知環状鉄道)

産業界に広がる「ネーミングライツ」……。命名権ビジネスの意で、公共施設などに企業名や商品名の愛称を冠する権利を表す。

愛称を付けた企業は認知度向上、施設側は維持管理の財源が確保でき、双方にとってWINWINの関係になる。

鉄道界に広がる「駅名ネーミングライツ」を採用したのが、愛知県の第三セクター・愛知環状鉄道。地域活性化などを目的に、駅に副駅名を付ける「駅名ネーミングライツ」の広告を募集している。

ネーミングライツでは、駅名板の広告スペースに社名などの愛称を副駅名として表示するほか、自動音声の車内放送でも副駅名をコール。公式ホームページにも副駅名を表示する。

ネーミングライツ駅では、ポスター枠1枚分の掲示スペースを提供、副駅名入りキーホルダー100個進呈の特典も付けた。

対象駅は、JR東海と共同使用する起終点の岡崎、高蔵寺を除く全21駅。募集価格は駅ごとに異なり、2年契約の年額制。看板設置費などが別途必要になる。

2026年3月31日までの初回募集に申し込むと、自動放送制作料を免除。副駅名表示は2026年7月から順次スタートする。

愛知環状鉄道は、旧国鉄が建設していた岡多線を引き継いだ愛知県や沿線自治体が出資する三セク鉄道。

岡崎(東海道線)~高蔵寺(中央線)のJR2線を短絡し、営業キロ45.3キロ。主にトヨタ自動車関連の通勤路線や豊田・瀬戸市と名古屋方面の接続路線として利用され、三セク鉄道としては経営は比較的堅調だ。

記事:上里夏生

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