JR東日本が進める巨大プロジェクト「高輪ゲートウェイシティ」。2026年3月28日、その核となる「ニュウマン高輪」のコンセプトエリア「MIMURE(ミムレ)」がついにオープンしました。
【参考】都会に“雨”が降る? 高輪ゲートウェイシティの新エリア「MIMURE」3/28開業 ASAKO IWAYANAGI新業態や究極の牛丼など全22店舗をレポ https://tetsudo-ch.com/13025763.html
小川珈琲が仕掛ける12の「ラボラトリー」
MIMUREの核となるのが、2階のワンフロアで展開する「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」です。約4,000平方メートルの広大な空間に、ファクトリー機能を備えた12のラボが集結。「人と人がつながる場を育てていく実験室」として、さまざまな食と体験を提供します。
自由席かフルサービス、選べるスタイル
エリア中央には、2種類の席が設けられています。
自由席エリア
自由席は、各ラボラトリーで購入した商品を好きな席で自由に楽しめるスペース。事前に予約は不要で、ふらりと訪れて気軽に利用できます。
フルサービス席
落ち着いて飲食を楽しみたい人は、フルサービス席の利用がおすすめ。事前に席を予約し、当日は、12のラボそれぞれのメニューをオーダーが可能。席に座っているだけで、各ラボラトリーのメニューを一度に楽しめます。会計も席で行い、レストランのように利用できます。
フルサービス席は、ゆっくり会話を楽しみたい商談やデートに最適。一方、自由席はPC作業やクイックなランチなど、駅利用者やワーカーの“サードプレイス”として機能しそうです。
また、一部ラボラトリーでは、テイクアウトも可能。スイーツやベーカリー、コーヒーなど家で楽しんだり、店内で使用している食材をグロサリーで購入して自炊したり、自宅でも食体験を楽しみましょう。
12のラボラトリーを一挙公開!
ここからは、コーヒーやベーカリー、ショコラ、デリカテッセン、ジェラートなど12のラボラトリーをひとつずつ紹介します。ラボラトリーごとに振られている3桁の数字にも注目。何を表す数字なのかチェックしてみてください。
CUP:092
トップバッターは、やっぱりコーヒー。バリスタがその日の気分や好みを細かくヒアリングしながら、ベストな1杯を提供してくれます。「092」はコーヒーの抽出に最適な温度が、88~92度であることに由来します。
試飲ではブラジル・グアテマラ・エチオピアをブレンドした「ハウスブレンド京都」をいただきました。通常はマグカップサイズの大きなカップで提供されます。
豆は目の前にある無煙ロースターで焙煎しています。オート機能付きで、生豆の投入から焙煎・冷却まで、焙煎士が付いていなくても自動で豆が完成。焙煎士がiPadやパソコン上で考えたレシピがクラウドで共有される仕組みも特徴です。原料に合わせて作ったレシピを選択すれば、誰でもベストな状態で焙煎できます。
PAN:013
店内で発酵させた自家製酵母と石臼で挽いた小麦を使ったパンを楽しめるベーカリー。「013」はカンパーニュが発酵する理想温度が13度であることに由来します。
パンのダイレクトな味を知りたければ、まずはカンパーニュなどのシンプルなパンを。ハムチーズやローストビーフなどを挟んだボリュームのあるパンや、あんバターやクリームを挟んだり、明太子をのせたりしたバゲットもあり、その日の気分で選べます。
PIZ:550
小麦粉・水・塩・酵母のみを使ったシンプルな生地を使用。「550度」の高温で一気に焼き上げるピッツェリアです。酵母はPAN:013で育てたオリジナル酵母を使用。店内で仕込み、天候などその日の状態に応じて配分を変えることで、ベストな生地を作っています。
ビスマルクとマルゲリータを試食。どちらも生地が美味しい! ナポリピッツァらしく、外はカリッと中はしっとり、もちもちでした。その他、ディアボラやクアトロフォルマッジも提供しています。
DELI:365
近隣住民はもちろん、オフィスワーカーも気軽に利用できるデリ。数字はもちろん「365日」が由来。その日の体調や気分に合わせて種類や量を調整しながら、自分だけのランチBOXを作れます。
KIT:360
チャコール(炭)を熱源としたチャコールオーブンによる炭火焼き料理を提供。「360度」開かれたオープンキッチンで、旬の素材を活かしたメニューを提供しています。
肉の炭火焼きや、動物性食品不使用・プラントベースの特製カレールーに、旬の野菜とグラスフェットビーフのローストビーフを添えた「特製プラントベースカレー」などを提供。カレーは野菜のみの仕立ても可能です。
TAP:020
この場所で醸造したクラフトビールを楽しめるブリュワリーです。「020」は、IPAが発酵する温度帯、18~22度にちなんだもの。原料・酵母・温度・時間のすべてに焦点を当て、さまざまなスタイルのビールをこの場所で一から手づくりしており、仕込みから発酵、完成にいたるまで、製造の工程をすべて客席から眺めることができます。職人の手仕事を間近に感じることができます。
GLS:125
グラスを回すことで香りが立ち上がる「スワリング」を探求するワインバー。数字はグラス1杯が「125ml」であることから。
GLT:196
好みに合わせてベースやトッピングを選び、注文後に目の前で仕上げてくれるジェラートです。マイナス196度の液体窒素で瞬間的に冷やし、質感の変化を一瞬で閉じ込めることで口当たりのよい、なめらかでフレッシュな味わいに仕上げます。
瞬間冷却により通常よりも結晶が細かくなっているため、食材の味わいや香りが感じやすくなっているとのこと。通常のジェラートよりも軽やかな印象で、いくらでも食べられそうでした。
CCL:047
「047」はテンパリングの際、チョコレートがツヤを帯びる温度から。世界各地のカカオ豆を厳選し、店内で焙煎から加工まで行うBean to Barスタイルのショコラトリーです。
取り扱うカカオ豆の産地はベネズエラやタンザニア、ペルー、マダガスカルなど10種類。ビタータイプのタブレットは「カカオ豆の特徴だけで食べ比べしてほしい」という思いから70%で統一しています。取材時はハイチ産カカオ70%を試食しましたが、ほのかにフルーティーな酸味を感じる上質な味わいでした。
DLC:052
自分へのご褒美にも手土産にもぴったりなパティスリー。数字は「週に1度(1年で52回)はご褒美を」という思いが込められています。バスクチーズケーキやティラミス、季節のショートケーキやミルフィーユといった生ケーキのほか、焼き菓子も楽しめます。
取材時はフィナンシェの試食がありました。店頭に焼き上がり時間の表示があり、合わせて来店すれば焼きたてを食べることができます。
KURA:000
ラボラトリーの始点となる「蔵」。「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」で実際に使われている食材を取り揃えている、グロサリーマーケットです。生鮮食品から調味料まで幅広い品揃え。フロア内で製造しているコーヒーやビールも並ぶそうです。
HON:273
「毎日の読書」をコンセプトとしたライブラリー。「273」の数字は1日45分×265日、合計273時間の読書をイメージしています。
奥には有料ラウンジスペースが設けられています。カウンター席は1時間1,000円、テーブル席は1時間1,600円で、飲み物を片手に思考を深めることができます。
高輪ゲートウェイ駅の全面開業から1年、本日「高輪ゲートウェイシティ」のグランドオープンにより、ついに街の“鼓動”が本格的に始まりました。「MIMURE」は、単に買い物をする場所ではなく、新しい食の形を「実験」し、共創する場所。まずはスマートフォンの予約画面をチェックして、この圧倒的な空間を体感しに足を運んでみてはいかがでしょうか。
文・写真:斎藤若菜
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)



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