国道235号線から県道796号線(西端春立線)に入って2.5km程内陸に進みました。さらに県道から50mほど入った所に日高東別駅があります。
ホームは県道から同じ地続きです。車止めっぽい杭を抜けてホームに出ると待合室と小さなトイレ。右に駅名標がありました。
待合室正面。ちょっと不思議な建物でした。寒い北海道で出入口の開口部が2つも必要とは思えません。ドアがないので風を防げませんし。左右対称にこだわったのでしょうか。いずれにしても機能とは関係なさそうなデザインです。
待合室内の掲出物。苫小牧までの乗車券は2,050円。札幌までは3,670円もします。だいぶ内陸に入りましたが海抜は12mしかないんですね。概ね平らな県道を走ってきましたから。
また、隣の小さなトイレも屋根だか壁だかハッキリしない不思議な形です。この駅以外の場所では見たことがない「ある種個性的なデザイン」とでもいうのでしょうか。待合室といい、トイレといい、ふつ~にすれば良いのに、と思いました。
苫小牧方面を見ています。の苦情が散在しています。駅を中心にした半径500mの住民は15世帯41人です。(2010年国勢調査)
海からは3km近く内陸に入っています。
鉄道が来ないのにトイレに自転車が立てかけられていました。捨てられていたのかもしれません。代行バスの停留所は県道にあります。
様似方面。この先も地形的には山あいのちょっと広めの谷という感じです。その谷間が狭まって日高本線は山の中に入り込んで大きく右回りして再び太平洋にでてゆきます。鉄道はありますが、道路は途中から未舗装になって、ちゃんと先まで通じているのか不安なので(それこそ熊が出てきそうな山の中です)県道を元の左折した国道まで戻ります。元の国道を進めば次の駅があります。車載NAVIもそちらを案内していました。
駅名標。1958年(昭和33年)開業。駅名に旧国名の日高が冠されているのは、JR北海道札沼線に石狩当別駅があるからでしょうか。
日高東別駅、何と言うのか、些か気が滅入ってしまうくらいに淋しい佇まいの駅でした。天気のせいもあって、駅周辺の風景に心が晴れる様な要素がほとんど見当たらないのです。嫌な言い方ですが「気の流れ」が良くない印象でした。ま、気のせいでしょうけど。
(写真・記事/住田至朗)



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