では新十津川発、鶴沼駅10:17発石狩当別行上り列車をとくとご覧あれ。
個人的にJR北海道仕様のキハ40系の塗装は、北海道の瑞々しい緑にも、厳寒の真っ白な世界にもよく似合っていると思ってます。
特に札沼線を走る400番台の白い塗色は明るく、少しクリームがかっていて暖かい感じがします。また、400番台は前後の貫通扉の部分にライトグリーンの帯がありません。キハ40形400番台の分かり易い識別点です。・・・と言っても世の中に2台しか存在していませんが。
行先表示が「新十津川ー石狩当別」。正面から見ると、大柄なキハ40系は、狭軌(1067mm)に対してややアンバランスという印象。しかし、400番台の車体、キレイですね。改造から20年経っていますから、再塗装されたのでしょうね。
鶴沼駅ホームに近づいてきます。白いボディーがクッキリ浮き上がっていて、このカットは個人的に気に入ってます。
このカットも「ハイッ!到着!」という雰囲気ですね。レンタカーで移動しているので鉄道車両の写真が少ないので今回は例外です。
キハ40形401。既述の様に、キハ40形400番台は2両だけが存在し、札沼線で運行されています。1996年(平成8年)にキハ40形700番台を改造して作られました。機関が450PS/2000rpmと標準的なキハ40形の倍以上の強力なものに換装され変速機も直結2段式になっています。札沼線は豪雪地帯ですし運行本数が極端に少ないので積もった雪を押しのけて走る力が必要なのですね。外観で分かり易い識別点はもう一つあって、客用扉がライトグリーンに塗装されていることです。
学園都市線というステッカーが貼られています。
2015年3月の写真、同じ車両ですがステッカーのカラーリングが違っていました。
鶴沼駅を発車しました。猛然と黒い煙を吐き出して加速してゆきます。ディーゼルエンジンの音が聞こえそう!
積んでいるディーゼル・エンジンの馬力が通常の倍と言っても、加速も倍というワケではありません。特に動き出しはキハ40系らしい轟音+モソモソした加速です。
淋しいですねぇ。これで明日まで列車はこの駅に来ません。鳥の声だけが聞こえます。
・・・と今回は、鶴沼駅に1日1本だけの上り列車でした。
札沼線の北海道医療大学以北が廃止されてしまうと、このキハ40の400番台も廃車されてしまう可能性があります。淋しい話ですみません。
(写真・記事=住田至朗)



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