タイ最高裁判所は22日、インラック・シナワット元首相が在任中に推進したコメ担保融資制度により357億バーツの損失を与えたとして、同元首相に100億バーツを財務省に支払うよう命令した。

カオソッドなどの報道によると、最高裁は、インラック氏の職務怠慢により、国の損害を防止できなかったとして賠償金の支払いを命じた。

前回の判決では、インラック氏が意図的に損害を発生させた直接的な証拠が見つからないとして、同氏の資産の差し押さえを取り消す判決を下していた。

ジャーナリストのPravit Rojanaphruk氏は、判決により、インラック氏のタイ帰国が遠のいたと指摘。インラック氏の兄であるタクシン・シナワット元首相が、状況をコントロールできていないと分析している。

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