福岡県はこのほど、県内の企業・団体による3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取組事例を盛り込んだ「バンコク都民向け啓発動画」を制作し、バンコク都に提供したと発表した。

タイ・バンコク都は、福岡県の友好提携都市。

県によると、バンコク都では都市の発展に伴ってごみが増え、ごみの減量化が課題になっている。解決を支援するため、県ではバンコク都との環境協力プロジェクトを実施している。

動画では、バンコクで1日に発生するごみ約9000トンを、「ゾウ1800頭分の重量」とタイにちなんだ表現で紹介。小学生向け、幼児向け、中学生~大人向けの3つに分け、食品ロスや古紙再生に関する企業・団体の取り組みを紹介している。

古紙に関する取り組みとしては、エプソン販売が北九州市で展開する「KAMIKURU(カミクル)」事業を紹介。同社によると、古紙回収と再生紙利用という紙資源の循環を通じて雇用を創出し、地域社会の持続可能性を促進することを目指している。

同県環境部の担当者は「バンコク都は、都市の発展に伴って増えたごみを減らす活動に取り組むことで、持続可能な社会の実現を目指している。『KAMIKURU』プロジェクトの、地域全体で資源循環を実現して持続可能な社会づくりに貢献している点は、バンコク都への良いヒントになる」とコメントしている。

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