タイの検事総長は5月27日、米国人学者ポール・チェンバース氏に対する国王不敬罪の告訴を、証拠不十分だとして取り下げるよう最終決定した。チェンバース氏は容疑を否認していた。


プラチャチャート・トゥラキットの報道によると、タイ人権弁護士会は5月27日、司法長官事務所がナレースワン大学(ピッサヌローク県)の学者だったチェンバース氏に対する起訴を却下する指示を出したとFacebookに投稿。同氏の弁護士は「事件は終結した」と述べた。

チェンバース氏は4月8日、昨年10月に同氏が講演した国際ウェビナーの紹介文の中で、王室の権力について発言し、刑法第112条(不敬罪)に違反したとして拘束され、同大学を失職。パスポートを没収されていた。タイ入国管理警察によると、同氏はパスポートを返却され、5月29日にタイを出国したという。

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