タイの消費者評議会と消費者学術ネットワークの共同調査で、家庭用浄水器の半数以上が、製品ラベルに記載されている性能を満たしていないことが分かった。

マティチョンの報道によると、両団体は5月29日、消費者保護財団で分析結果を発表。

昨年12月~今年2月、実店舗とネット通販からランダムに製品を購入し、蛇口に装着して使用するオンタップ浄水器9種と、UF浄水カートリッジ11種を分析した。

オンタップ浄水器9種のろ過率試験で、ろ過率を維持して100%浄水できたのはXiaomiとMideaの2社。残り7社は製品ラベルに記載されている最低数値まで低下した。濁度ろ過試験では、パナソニックの濁度ろ過率が73~95%(平均84%)と最も高い数値を示した。

UF浄水カートリッジ11種の試験では、全ての機種がろ過速度を一定に維持していた。濁度ろ過効試験では、Colandas 99%、Valina 90%、Mazuma 81%、Bwell 81%、SCE 78%、Turbora 75%、CCK 64%、Philips 64%、Filtex 61%、PURE 58%、Stiebel Eltron 56%だった。

両団体は、半数以上のサンプルが、製品ラベルの性能を満たしていないと述べ、ろ過率基準の設定をタイ工業規格協会(TISI)に提言。中央機関による品質認証制度や、性能テスト結果の開示なども求めた。

編集部おすすめ