タイ保健省のエイズ対策課は、性感染症の感染者数が増加していると発表した。マハーサーラカーム県では今年1月からの感染者数が443人に上り、年平均患者数の400~500人をすでに上回る勢いだ。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同省疾病管理局エイズ・性感染症課のポントーン課長は、同県で今年に入り49人がエイズ感染症で死亡したと公表。ウイルスが重篤化して感染拡大を引き起こしている状況ではないとしながら、10代の避妊具使用率が大幅に減少していると指摘。若者のエイズや梅毒、淋病などの感染率は、3~4年前に比べ6倍に増加していると述べた。

また、新規患者数が多い都県は、バンコク、チョンブリー、チェンマイ、ナコンラーチャシーマー、マハーサーラカーム。同省によると、国内の現在のエイズ患者は約56万人。2025年に約9000人がエイズに感染し、エイズと合併症による死者は約1万人と予測している。

同課長は、感染リスクを回避するため、個人の予防意識を高めることが重要だとしている。

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