タイ外務省は、イラン・イスラエル紛争の激化を受け、両国のタイ人建設労働者約3300人を、近隣諸国やタイへ避難させる用意があると発表。同省のニコルンデイ報道官は23日、イスラエルから22人の建設作業員が帰国したと発表した。
クルンテープ・トゥラキットによると、タイ人の非難はテルアビブのタイ大使館や建設企業が支援。22人のタイ人グループは22日、陸路でイスラエルから隣国へ出国し、23日午後7時20分にタイへ帰国した。
同大使館によると、現在もイスラエルからの出国を希望するタイ人12人の退避を支援中で、9人が25日に、3人が7月3日に陸路でイスラエルを出国する予定。
ニコルンデイ報道官は、同大使館と労働局、建設リクルート会社が、イスラエル国内に残る約3000人の労働者を隣国へ移動させるか、または帰国させるか協議していると述べた。
一方、イランの在テヘラン・タイ大使館によると、帰国を希望していたタイ人3人は21日、陸路でイランを出国。引き続きタイへの帰国準備をしている。
ニコルンデイ報道官は、イラン在住のタイ人約300人のうち73人が出国を希望しているため、退避支援をしていると述べた。
また現在のイスラエル・イラン紛争が深刻化しているため、外務省は両国に滞在しているタイ人に、可能な限り速やかに出国を検討するよう強く勧告した。