タイ特別捜査局(DSI)は25日、2007年に北部スコータイ県の観光地で発生した日本人女性殺人事件の解決に向け、捜査を強化する。事件は2027年に時効を迎える。


公共放送PBSの報道によると、スコータイ歴史公園でローイクラトン祭りが行われた2007年11月25日、歴史公園の西側にある仏教寺院遺跡ワット・サパーンヒンで、日本人女性(当時27歳)の遺体が発見された。

DSIは、事件前に犯行現場付近で目撃されたフランス人の男を、重要証人として改めて捜索すると発表。情報提供者に200万バーツの報奨金を設定した。

DSI広報官は、「フランス人の男は観光目的でタイに入国し、事件の翌日に出国した。あらゆるルートを通じ、男の所在を探している」と話した。

フランス人の男は当時35~40歳(現在53~58歳)、身長は約170~180センチ。髪は焦げ茶で、焦げ茶か黒い瞳だったという。

女性は大阪府出身。自転車をレンタルしてスコータイ歴史公園を観光し、ワット・サパーンヒンに参拝したところをナイフで刺された。

スコータイ警察が捜索を続けたが、犯人逮捕に至らず、観光スポーツ省は2013年、DSIに特別事件として捜査を要請した。2016年、事件の進展が見られず、DSIは捜査を一時中断。2019年に捜査を再開した。

DSIによると、フランス人の男は、2007年11月25日午前7~8時頃、スコータイ市内でバイクをレンタル。ヨーロッパ人の女性と行動を共にし、その後、チェンマイ県へ移動したとみられる。

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