タイ国立開発行政研究所(NIDA)の世論調査で、ペートンターン・シナワット首相への支持率が9.2%に急落し、「首相に就任して欲しい政治家」でも5位に転落したことが分かった。1位は人民党(旧前進党)のナッタポン党首。
公共放送PBSなどの報道によると、NIDA世論調査センターは29日、四半期ごとに実施している政治家の人気調査結果を発表した。調査は6月19日~25日、2500人を対象に実施した。
今日首相に就任するなら誰を支持するかという質問に対し、「ナッタポン党首(人民党)」は31.48%の支持を集めて1位。ナッタポン氏は、表現する勇気を持つ新世代の政治家で、政治的立場を率直に表明するところが支持されたという。
2位は「ふさわしい人物はいない」が19.88%。3位は「プラユット・チャンオチャ元首相」で12.72%。4位は「アヌティンン・チャーンウィーラクーン前内務大臣(タイ誇り党)」で9.64%。5位は「ペートンターン・シナワット首相(タイ貢献党)」で9.20%。
今年第1四半期の調査では、ペートンターン首相の支持率は30.90%で1位を獲得していた。ナッタポン氏は25.80%だった。
また連立与党の中核政党であるタイ貢献党への支持率は、28.05%から11.52%に急落。政党別支持率は、1位:人民党46.08%、2位:タイ統一党(ルワム・タイ・サーンチャート)13.24%、3位:タイ貢献党11.52%、4位:タイ誇り党9.76%、5位:ふさわしい政党がない7.72%、6位:タイ・サン・タイ党4.20%、7位:国民国家の力党(パランプラチャーラット)2.88%、8位:民主党2.68%、9位:その他政党1.76%、10位:無回答0.16%。