タクシン・シナワット元首相は1日午前9時、2015年にタクシン氏が韓国メディアに答えたインタビュー内容が刑法112条違反(不敬罪)に当たると検察が起訴した裁判で、バンコクの刑事裁判所に出廷した。初日の証人尋問は問題無く進み、タクシン氏の弁護士は、「タクシン氏は落ち着いていた」と話した。


公共放送PBSなどの報道によると、弁護士のウィンヤット氏は、「タクシン氏に疲労感や不安感は見られなかった。法廷では誰もが疲れを感じるが、彼は1日中法廷にいたため、少し疲れただけだ」と記者団に語った。

タクシン氏は午後4時10分、車に乗って裁判所を出発。記者の前には現れなかった。

裁判所は、傍聴者と報道関係者の立ち入りを禁止。不敬罪事件では慣行になっており、証人の身元や証言の詳細は明らかになっていない。

裁判の証人尋問は、検察側の尋問が1日、2日、3日に、弁護側の尋問が15日、16日、22日、23日に予定されている。

タクシン氏は2015年、朝鮮日報のインタビューで、王室に対する名誉毀損発言をしたと提訴された。昨年8月、タクシン氏は容疑を認め、保釈金50万バーツで釈放された。タクシン氏は裁判所の許可無く出国することを禁止されている。

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