タイの刑事裁判所は22日、2015年の韓国メディアとのインタビューでタクシン・シナワット
元首相が王室の名誉を毀損する発言をしたとして刑法112条(不敬罪)に問われた事件の裁判で、タクシン元首相に無罪判決を言い渡した。

カオソッドなどの報道によると、刑事裁判所は、証拠として使用されたビデオ映像にはインタビューの抜粋のみで、全体を見ればより多くの内容が含まれていると判断した。

検察側が映像を編集したかどうかは証明できず、タクシン氏の発言は国王のみに向けたものでは無かったため、無罪とした。

非公開の判決に出席したタクシン氏は、待機していたメディアのインタビューに応じず退席。タクシン氏の弁護士によると、判決を聞いたタクシン氏は微笑んで喜びを現したという。

公共放送PBSは、今回の無罪判決について、15年以上の海外での亡命生活を経て2023年にタイへ帰国したタクシン氏にとって大きな勝利となると報じている。

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