27日正午頃、タイ東北部ウボンラーチャターニー県ナムユーン郡のチョンアンマ付近で、カンボジア軍がタイ領土に向けて発砲したと陸軍第2軍管区本部が発表した。タイ軍は状況に応じ、報復射撃を行う命令を発出した。
公共放送PBSなどの報道によると、陸軍報道官は、カンボジアの国際停戦監視団(IOT)が同日午後、同地域を視察していると指摘。タイ軍の報復射撃や攻撃を誘発する試みで、タイ軍の攻撃の証拠をIOTに報告する意図があると話した。
現時点で、タイ側に死傷者の報告は無い。
また陸軍は、チョンアンマ南部の作戦基地付近で、カンボジア軍がカメラを設置しているのを確認。タイを「侵略者」に仕立てるため、映像を記録して国際社会に発信する意図があると見ている。