EURO出場を決めたイタリア代表 photo/Getty Images
選択肢限られた中でのEURO2020出場権獲得
2018ロシアワールドカップ出場権を逃す悪夢を経験したイタリア代表が、国際主要大会へ帰ってくる。ロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表は、12日にギリシャ代表を2-0のスコアで撃破してEURO2020本大会出場を決めた。
イタリアはEURO2020予選・グループJで7連勝を収めており、あっさりとグループ突破を決めてしまった。グループ内に強豪国と呼べるチームが少ないのは事実だが、それでも全勝を維持しているのは見事だ。
指揮官マンチーニの手腕も大きく、ミランで黄金期を築いた名将アリゴ・サッキ氏もその仕事ぶりを絶賛する。今のセリエAにはスターと呼べるイタリア人選手が不足しており、その中でチームを組み立てたマンチーニのことを評価しているのだ。
「イタリアにはスタイルがない。今は残念な時だ。なぜなら、セリエAに外国人選手が多すぎる。ユースチームにもだ。これこそマンチーニへの称賛が2倍の価値を持つ理由だよ」
伊『Tuttomercato』などによると、同氏はこのようにマンチーニの仕事を称賛している。確かにセリエAは徐々に競争力を取り戻しつつあるが、ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウド、インテルFWロメル・ルカクなど、国外からスター選手がやってくるケースが目立つ。マンチーニは就任してから若手を積極的に引き上げてきたが、選択肢が少なかったことも若手路線へ踏み切る理由となったのだろう。
MFニコロ・ザニオーロ、ニコロ・バレッラ、FWフェデリコ・キエーザら若手がEURO2020を経験できるのは大きく、若手が順調に育てば数年後には強力なチームが完成するはずだ。
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