5年間にわたって磐田のゴールマウスを守ったカミンスキー photo/Getty Images
日本社会についても語る
5年間にわたってジュビロ磐田のゴールマウスを守ったGKクシシュトフ・カミンスキー。“カミック”の愛称で親しまれ、Jリーグで数々のスーパーセーブを披露した彼だが、8日にはクラブから契約満了による退団が発表された。
日本で通算153試合に出場し、2017年にはJリーグの優秀選手賞も受賞した守護神。その実績から現在、一部では国内他クラブへ移籍する可能性も報じられている。しかし、どうやら本人にその気はなさそうだ。ポーランド『WESZLO』のインタビューに登場したカミンスキーは退団に至った経緯や自身の考えていたことなどについて次のように語っている。
「僕はどの方向に進むべきなんだろうと考えていたんだ。シーズンを通してジュビロと契約延長の話し合いも行ったけど、新しいものを探す時がきたと思った。シーズンの終わり頃には、ヨーロッパへ戻りたいとも思っていたね。ただ日本での扉を閉めることはしないよ。心地よい場所だから、いつかあそこへ帰ろうと思う。でも、ずっと日本に留まることは想像できなかったんだ」
「日本は豊かな国だ。でも自分がキャリアを終えたのちに彼らの国でラットレースには参加したくなかった。
カミンスキーは磐田と契約を延長する選択肢もあったが、引退後のキャリアを考慮した上で今回の決断に至ったと話している。自分の人生は選手を引退した後も続く、そう考えてのことだったようだ。
とはいえ、今回の発言でカミンスキーは将来的に再び日本へ帰ってくる可能性にも含みを持たせている。はたして、このポーランド人守護神のスーパーセーブをまたいつかJリーグで見ることはできるのだろうか。送り出す言葉は「さようなら」でなく、「またね」がふさわしいかもしれない。
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