チェルシーで師弟関係にあったセスクとモウリーニョ photo/Getty Images
古巣のライバルへの移籍を決断
モナコに所属する元スペイン代表MFセスク・ファブレガスが、チェルシー時代を回想。加入の決め手となった恩師とのやり取りなどを明かしている。
バルセロナの下部組織で育ち、ユース時代の2003年にアーセナルへ移籍し、プロ契約を結んだセスク。同年10月に16歳ながらプロデビューを果たすと、翌2004-05シーズンにはレギュラーに定着し、公式戦46試合に出場した。その後もメキメキと力をつけ、キャプテンを任されるまでに成長したが、2011年夏にバルセロナからオファーが届き、古巣へ復帰。3シーズンにわたってプレイし、2012-13シーズンにはチームをリーグ制覇へと導いている。
そして、そんなセスクが大きな決断を下したのが2014年夏。あろうことか、古巣アーセナルのライバルであるチェルシーへの移籍を決めたのだ。当時、多くのアーセナルファンから批判を受けた。ただ、これは本人も予想できたことだろう。ではなぜセスクはチェルシーへの移籍を決めたのか。その舞台裏には、同クラブの指揮官を務めていたジョゼ・モウリーニョの巧みな説得があったようだ。
英『EXPRESS』などによると、セスクはリオ・ファーディナンド氏のYouTubeチャンネルで次のように述べたという。
「ジョゼには1つのシステムがあり、彼はそのシステムに積極的に取り組んでいる。
適切なシステムのために、特別な選手が必要なんだ。ある日、彼に初めてあったんだけど、彼は僕にこう言ってきた。『私には2人の選手だけが必要だ。私はディエゴ・コスタと契約する。キミも私のところへ来てくれたら、このチームは優勝できる』ってね」
実際に、セスクは加入1年目の2014-15シーズンにモウリーニョとともにリーグ制覇を成し遂げた。さらに、この名将の人心掌握術のすごさについても口にしている。
「その後、彼と一緒に仕事をすることになったわけだけど、彼は僕の心をよりうまく扱ってくれた監督だね。彼は素晴らしい選手にとって完璧な監督なんだ。彼は心を動かし、みんなを刺激する。ある日、リーグ戦でとてもうまくプレイできて、彼からテキストが送られてきた。どれだけうまくプレイできてたかを伝えてくれると思ったら、彼は『今日のキミは酷かった』送ってきたよ。彼はこうやってみんなの心を揺さぶるんだ」
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