
2014W杯のコロンビアは強かった photo/Getty Images
バルデラマ世代とどっちが上か
近年のコロンビア代表は何かと日本代表と縁がある。2014ブラジルワールドカップ、2018ロシアワールドカップと2大会連続で対戦しており、中でも2014年大会では1-4と実力を見せつけられてしまった。
ここで疑問がある。あのコロンビア代表は、コロンビア史上最強のチームなのだろうか。
ハメス・ロドリゲス、ジャクソン・マルティネス、ファン・クアドラードら海外のクラブで活躍するタレントが揃い、圧巻の攻撃力でベスト8へ進出。ハメスは大会得点王にも輝いた。
今のところワールドカップ・ベスト8はコロンビア史上最高の成績となっているため、結果だけを見れば2014年大会のコロンビアは最強ということになる。
ただコロンビア『El Tiempo』は、1990イタリア大会で史上初のベスト16入りを決めたチームも忘れてはならないと主張。2つの世代を比較している。
当時はベスト16でカメルーン代表に敗れたが、MFカルロス・バルデラマやGKレネ・イギータ、MFフレディ・リンコンなど癖の強いタレントが揃っていた。当時のチームもコロンビアサッカー史に残る名チームなのだ。
イタリア大会で2得点を挙げたベルナルド・レディンは、「結果で見れば2014年の方が良いし、ハメスが得点王になった。ただ、フットボールの面では我々の方が良かったとも言える」と語り、自分たちの世代も負けていないとの意見だ。
1つ違いを挙げるなら、1990年大会当時のチームはモンペリエでプレイしていたバルデラマ、スイスのヤングボーイズにいたDFアンドレス・エスコバルを除けば、全員が自国のクラブでプレイする選手で構成されていた。
一方で2014年大会はハメスやクアドラードなど海外でプレイしている者がほとんど。しかもあの時はエースのラダメル・ファルカオを怪我で欠きながらのベスト8進出だった。タレント力では2014年時の方が上かもしれない。
こうした世代を超えた議論は答えが見えないが、実際に対戦した日本としては2014年大会の方に強烈なインパクトを感じることだろう。
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