インテルのルカク photo/Getty Images
1年目からキャリアハイ
セリエAはストライカーにとってゴールを奪うのが難しいリーグと言われるが、そんな理屈を跳ね除けて大暴れしている大型ストライカーがいる。
今季よりインテルでプレイするFWロメル・ルカクだ。
近年は移籍金が高騰しており、高額な移籍金に見合うパフォーマンスを見せられず苦しんでいる選手も多い。
インテルもルカク獲得にには8000万ユーロもの移籍金を費やしているが、すでにその移籍金額に見合う働きは見せたと言っていいだろう。
ここまでの成績は全てのコンペティションを合わせて29得点5アシストとなっており、ルカクにとってはキャリアハイの得点数だ。ゴールを奪うのが難しいはずのセリエAで1年目からキャリアハイを記録するとは少々驚きではある。
指揮官アントニオ・コンテのスタイルに合ったことも大きいが、それだけではない。英『GIVE ME SPORT』はファーストタッチの精度が大きく上がったところに得点量産の理由があると分析している。
ルカクはパワーとスピードを併せ持つ恐怖の大型ストライカーだが、足下はそこまで器用ではなかった。そこが改善され、よりプレイに安定感が増したとも言える。
相棒のラウタロ・マルティネスとのコンビネーションも機能し、今季はルカクが低い位置まで顔を出してボールを引き出すパターンも多かった。ややルカクに放り込みすぎではとの指摘もあったが、コンテの好みにピッタリのFWだったのだろう。
圧倒的なパワーでDFを制し、左足から強烈なシュートを連発するその姿は、インテルで活躍した重戦車FWアドリアーノを思わせる。今季のパフォーマンスを来季も継続してくれれば言うことなしだが、ルカクはさらなるキャリアハイを達成できるだろうか。
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