リヴァプールのファン・ダイク(左) photo/Getty Images
珍しい凡ミスも起きている
2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグを制し、昨季はプレミアリーグも制覇。その両方に貢献したリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクは、現世界最高のセンターバックの1人と評価されるようになった。
あれからちょうど1年といったところか。ここ最近のファン・ダイクは失点に直結する凡ミスをいくつか犯している。
ファン・ダイクらしくないプレイもあり、チームも先日にはアストン・ヴィラに2-7のスコアで敗れる大失態を演じた。ファン・ダイクを含め、リヴァプールの守備に何らかの異変が起きたゲームだったのは間違いない。
当然このようなゲームがあれば、ファン・ダイク個人の評価も変わってきてしまう。英『The Athletic』によると、アーセナルなどで活躍した元イングランド代表DFソル・キャンベル氏もガードが緩んでいるのではと疑問を抱いている。
「自身を苦しめるFWがいなければ、時に気を緩めてしまう。これは人の自然な部分だ。ファン・ダイクが我々豪華なセンターバックがいた時代でも飛び抜けた存在になったのか興味があるね。私やジョン・テリー、トニー・アダムス、マーティン・キーオン、ジェイミー・キャラガー、コロ・トゥレ、ヤープ・スタムらがいた時代にね」
プレミアリーグには今も実力あるセンターバックが揃うが、単純な守備力ならば2000年代の選手たちの方が豪華だったかもしれない。
マンチェスター・ユナイテッドで活躍したリオ・ファーディナンド&ネマニャ・ビディッチのコンビなど、鋼の肉体を武器に相手FWを呑み込んでしまうセンターバックも多かった。
この気の緩みはリヴァプール全体に浸透している可能性もあり、アストン・ヴィラ戦から学ぶこともあるはず。
ファン・ダイクの評価もやや怪しくなっており、再び世界最高のセンターバックとの評価を確立するシーズンとしたいところだ。