リヴァプールの南野 photo/Getty Images
リヴァプールが獲得したのは正解か
負傷者が続出する中、リヴァプールに所属する日本代表FW南野拓実にとっては大きなチャンスだった。今節のブライトン戦でリーグ戦初のフル出場を果たしたのだ。
与えられたインサイドハーフの役割は南野にとってベストポジションではなかったかもしれない。しかし、今の南野はポジションに関係なくアピールするしかない。格下のブライトン相手にゴールやアシストなど目に見える結果が欲しかった。
ところが南野は90分を通して56回しかボールに触れず、目立った活躍はできなかった。同様にインサイドハーフで先発したジェイムズ・ミルナーが、負傷で途中交代したにも関わらず85回のタッチを記録していることを考えれば、これは物足りない数字だ。チームも1-1の引き分けに終わり、個人としてもチームとしても消化不良な内容と言える。
英『HITC』もフル出場の珍しいチャンスだったが、そのチャンスを両手で掴めなかったと南野のパフォーマンスを嘆いている。今回のパフォーマンスでサポーターや指揮官ユルゲン・クロップを納得させるのは難しいだろう。
サポーターからも厳しい意見が出ている。ポテンシャルはあると認めてくれる意見もあるが、その一方で移籍も選択肢に入れた方がいいのではとの声も出始めている。今冬にザルツブルクから加入してそろそろ1年だ。結果が出ていなければ、当然サポーターの反応は厳しくなる。
「彼のことは常に応援するが、今のリヴァプールでプレイするには不十分だと思う。夏に新しいクラブを探す必要がある」
「我々はザルツブルクから間違った選手を獲得してしまった」
「フィルミーノと南野はブライトン戦でゴーストだった」
同メディアもブライトン戦の内容から南野が先発する機会はしばらく訪れないかもしれないとの見方を示している。過密日程の中でローテーションのチャンスが巡ってくる可能性はあるだろうが、先発出場の機会があるかは微妙なところだ。
南野の獲得は成功だったとサポーターを納得させられるときはくるのか。フル出場したブライトン戦はサポーターの評価を決定づけるものとなってしまったのかもしれない。
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