中盤を支えるティーレマンス photo/Getty Images
攻守ともに隙が無い素晴らしい選手
2015-16シーズンにリーグ優勝を達成したレスター・シティ。クラブ創設初のリーグ優勝となり「ミラクルレスター」の愛称まで付けられるほどの盛り上がりを見せた。
18日に行われたレスター対サウサンプトンのFA杯準決勝は絶好調のケレチ・イヘアナチョが後半に先制点を決め、レスターが逃げ切りに成功した。得点を決めたイヘアナチョを称賛したいのは当然として、ここは中盤でチームをまとめ上げたユーリ・ティーレマンスに注目したい。
2019年にモナコからレスターに加入したベルギーの至宝は、加入初年度からその才能を遺憾なく発揮し、3年目となる今季もすでに公式戦38試合に出場するチームの主力選手だ。
彼は効果的な縦パスを通すこともできれば、鋭いタックルからのボール奪取もお手の物。攻守両方に秀でた選手である。
セインツ戦では攻撃がより光っており、チーム最多となる4本のキーパスを記録している。得点とはならなかったが、彼の攻撃センスは欧州トップクラスだろう。加えて高精度の右足でのキックも兼ね備えており、それもまた魅力的な部分であると言える。
また、非常に離脱が少ない選手となっており、今季が守護神を務めるカスパー・シュマイケルに次ぐ出場時間を確保しており、監督としては計算しやすい選手となっている。
代表でもボランチとして定位置を確保しており、6月に開催されるEURO2020での彼の活躍は必見だ。今季の活躍含めて、EUROでも活躍となれば、来夏での移籍の可能性もあるかもしれない。