技ありゴールで新監督の初陣を祝ったベイル photo/Getty Images
リーグ戦6ゴール目を記録したガレス・ベイル
2019年からクラブを指揮していたジョゼ・モウリーニョの解任を発表したトッテナム・ホットスパー。カラバオ杯決勝直前の解任に驚きの声が各方面で上がるなど、話題となったこの解任劇。
大事な監督初陣のはずが大黒柱であるハリー・ケインを欠く苦しい事態となるも、後半に同点弾を決めてチームに流れを引き寄せたのはガレス・ベイルだ。
右サイドハーフとして先発となったベイルだが、前半は足元で受ける回数が多く好機を演出することは出来なかった。これはチーム全体に言えることだが、セインツのミドルサードでのプレスが非常に厳しく攻守ともに苦労させられていた。それでも、ベイルの前線でのスペースを生む動き出しは得点には繋がっていないものの、効果的であったと言える。
後半からは相手のプレスが緩くなったこともあり高い位置でボールを持てるようになっていた。また、少し中央にポジションを取ったこともあって右サイドバックのセルジュ・オーリエの上がりを促したことが、攻撃に厚みが出た一つの要因と言える。
そして後半60分の同点弾だ。左サイドでの攻撃から流れてきたボールではあったが、素早くチェックに来たディフェンスを嘲笑うかのような左足でのコントロールシュートは見事であった。
終了間際での交代となったが、古巣相手に十分な仕事をしたと言える。今季限りでスパーズを去ることになっているベイルだが、イングランドでキャリアを続けてみてもいいかも知れない。