左サイドから好機を演出しているディーニュ photo/Getty Images
イングランドで成功を収めているディーニュ
カルロ・アンチェロッティ体制2年目となっているエヴァートン。夏にはハメス・ロドリゲス、アラン、アブドゥライェ・ドゥクレと言った実力者をチームに加え、開幕から4連勝のスタートダッシュを切ったが、終盤にきて8位と期待値を下回った結果となっている。
フランスのリールでキャリアを始めたディーニュはパリ・サンジェルマンやバルセロナといった各国の強豪クラブで育ったエリートだ。しかし、どちらでも定位置を掴むことが出来ず、2018年からエヴァートンに在籍している。加入初年度から35試合に出場しており、今季もここまで27試合に出場と、定位置を掴んでいるようだ。
ポジションは主に左サイドバックだが、チームが3バックを採用する際は左ウイングバックも務めている。
そんなディーニュの特長と言えばやはり精度の高い左足のキックだろう。セットプレイのキッカーを任されておりチームからの信頼も厚い。13日に行われたアストン・ヴィラ戦でも左サイドから素晴らしいクロスを送っており、何度も好機を演出していた。後半87分には左サイド深い位置からゴール前にピンポイントクロスを送っている。中央ではドミニク・カルバート・ルーウィンが高い打点で合わせたが、惜しくも得点とはならなかった。
また、ディーニュはチーム最多の7アシストを記録しており、プレミアでサイドバックとしてこれだけの数字を残しているのは他にウェストハム・ユナイテッドのアーロン・クレスウェルのみだ。
攻撃力だけで言えばプレミア随一の記録を残しているディーニュ。プレミアでキャリアを築き上げる今後の彼に注目したい(データは『WhoScored.com』より)。