モウリーニョ監督もザニオーロには期待をかけているようだ photo/Getty Images
ローマの次代を担うMFがピッチに帰ってくる
2021-22シーズンからジョゼ・モウリーニョ監督が指揮を執ることとなったASローマ。世界的名将として知られる指揮官を招聘したなか、彼らは今夏どのような補強を敢行してくるか。
ロマニスタにとっては非常に喜ばしいことだろう。こういった部分でも、さっそく“モウリーニョ効果”は実感できる。しかし、たとえ今夏どれほどの選手の獲得に成功しようとも、ローマにとって一番大きな“補強”となるのはこの男の復帰だろう。MFニコロ・ザニオーロだ。
昨年9月の代表戦で左ひざ前十字じん帯断裂の大怪我を負い、2020-21シーズンの出場はゼロに終わったザニオーロ。その前に負っていた右ひざの怪我から復帰してまだ2カ月での出来事だっただけに、本人としては相当に悔しい思いがあったことだろう。当初はシーズン終盤戦に復帰の見込みとも伝えられていたが、結局2020-21シーズン中にピッチに戻ってくることはできなかった。
しかし、2021-22シーズンのザニオーロは万全の状態で開幕を迎えることができそうだ。伊『calciomercato』によると、彼はすでに現地時間2日に始まるプレシーズントレーニングに備えて、強度を上げたメニューをこなしているという。新たな“モウリーニョ・ローマ”では、始動日から全体トレーニングに加わる見込みとのこと。無理は禁物だが、新体制一発目の練習を万全の状態で迎えられることは大きい。
同メディアによると、モウリーニョ監督もザニオーロのことは新シーズンにおけるチームの軸と考えているのだという。それだけに新指揮官は彼のコンデションを相当気にかけていたようで、監督就任決定以降はこまめにザニオーロと連絡を取り合っていたようだ。
本職こそ攻撃的MFだが、負傷前は右ウイングとしてもチームにとって大きな存在となりつつあったザニオーロ。2020-21シーズンのローマはレオナルド・スピナッツォーラを中心とした左サイドが崩しの中心となっていただけに、逆サイドでもザニオーロの仕掛けが効いてくるとなると、相手にとってはかなり厄介なはずだ。
そういった部分でもローマに大きな恩恵をもたらすザニオーロの復帰。新たなローマでプレイすることとなる選手も気になるところだが、新シーズンは帰ってきた男の躍動にも注目したい。