ミランに所属するロマニョーリ photo/Getty Images
今やバストーニの方が評価高く
EURO2020を制したイタリア代表ではレオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニのベテランセンターバックコンビがチームを支えていたが、世代交代のタイミングにきているのは間違いない。次回のEURO2024ではセンターバックが2人とも入れ替わる可能性が高いだろう。
では、誰を後継者としていくのか。レフティーのキエッリーニの後継者はもう見つかったと言っていい。EURO2020でもベンチに入っていたインテル所属のアレッサンドロ・バストーニだ。インテルでセリエA制覇を経験するなど、着実に経験を積んでいる。同じレフティーとしてキエッリーニの後継者に最適だ。
バストーニの台頭は心強いが、その影響で存在感が薄くなってしまった者がいる。
26歳のミランDFアレッシオ・ロマニョーリだ。
ロマニョーリも貴重なレフティーであり、イタリア国内でも期待は大きかった。しかしEURO2020では居場所がなく、メンバー外に。このままでは今後も代表のポジションを掴めないかもしれない。
怪我や新型コロナウイルスの影響もあったが、ロマニョーリが最後にイタリア代表としてプレイしたのは2019年11月。EURO2020の予選だった。
あれから約2年が経ち、その間にバストーニが一気にブレイクした格好となる。
ロマニョーリは26歳を迎えており、年齢的にはそろそろイタリア代表で主力になっておきたい。本人もそのシナリオを描いていたはずだが、ここ1、2年でそのプランが崩れてしまったように見える。
ミランを離れる案もあるが、ロマニョーリは来年のワールドカップまでに再度アピールできるのか。バストーニとのポジション争いは厳しいものとなるだろう。