トーレスの開幕先発は濃厚か photo/Getty Images
熾烈なポジション争いを制すことができるか
アストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得したマンチェスター・シティ。先日行われたレスター・シティ戦で既にデビューしており、イングランド代表をするチャンスメイカーがマンCの一員となった。
少し心配ごとの多い前線だが、未だにセルヒオ・アグエロの穴は埋まっていない。移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によれば、マンCはまだハリー・ケインを諦めていないようだ。プレミア王者は新たに約195億円のオファーをしたと報じられているが、トッテナム側がどう出るかは分からない。
であれば、既存戦力に頼ることになるが、ガブリエウ・ジェズス、フェラン・トーレスではどちらがファーストチョイスとなるか。ここは先日のEURO2020でも活躍したトーレスに注目したい。
彼はもともと右サイドの選手であるが、昨季の終盤からポジションを中央に移し、ハットトリックを達成するなどストライカーとして頭角を現している。サイドではクロス精度の良い選手であったが、9番の位置ではそのキック精度が生きており、きわどいコースへのシュートが度々見られている。更に中央へ移ったことで、以前から指摘されていたオフザボールの動きも改善されており、今のところコンバートは成功のようだ。
また、コミュニティ・シールドではコパ・アメリカへの出場の影響か、ジェズスはベンチ外であり、そのことからも開幕戦のトッテナム戦でトーレスの先発が予想される。チーム自体も新しいビルドアップを試しており、試行錯誤しているが、ここでトーレスが大きな成長を見せれば、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラも楽になるだろう。
レジェンドであるダビド・シルバの背番号を受け継いだトーレス。